魚のカードゲーム「魚魚(とと)あわせ」をご存じですか?
カードには、魚の漢字とイラストが描かれていて、2枚一組。
漢字を覚えるだけ……じゃなく、たっぷり遊べるカードゲームなんです。
魚の種類に合わせて、漢字の部首とつくりを選ぶ……
こう説明すると「なんだ、単なる知育ゲームか……」と思う人もいらっしゃると思います。
でも、ちょっと待った!
「ととあわせ」は大人もめちゃ楽しめるカードゲームなんです。
むしろ、大人のほうがハマっちゃうかも。
水族館飼育員が担当。ユニークな文章が笑える
カードには読み札があり、魚の特徴が紹介されていますが、その言葉選びにユーモアを感じます。
ダジャレを挟みつつ、うんちくや調理法を紹介。
大人はクスッと笑えます。
文章担当は、商品開発スタッフにいる水族館飼育員。
たとえば、「鱈(たら)」のカードなら……
「大きな胃を持つ 食いしん坊 鱈腹食うの 所以なり」
この文章から、鱈には大きな胃があることや
「たらふく」という言葉に使われる漢字が「鱈腹」ということを学べます。
「鱚(きす)」のカードもなかなか面白い。
「淡い初恋 キスの味 レモン絞って 味映える」
なんだか甘酸っぱい気持ちに……。
全部のカードは紹介しきれないので、ぜひ実物でたしかめてほしいです。
千代紙で描かれた魚が美しくて素敵
千代紙のようなキレイな柄で魚を表現。
絵柄は、それぞれの魚の特徴を上手くとらえています。
いい意味で子どもっぽさがなく、じっくり見れば見るほど味があるイラストです。
カード1枚にぎゅっと詰まった情報量
カード1枚を見るだけで魚に関するいろんなことが学べる「ととあわせ」。
旬の季節ごとに色分けされているので、魚の食べごろも知ることができるんです。
それぞれの四季をイメージして、左から春・夏・秋・冬の4色。
すべて13種類ずつあります。
色分けしてあるので、カードのペアを見つけやすい。
また、小さな子どもと遊ぶときや限られたスペースで遊ぶときには、ひとつの季節のカードだけを使用するなど工夫できます。
ちなみに、「春」のカードだけでこんな感じ。
慣れるまでは、少ない枚数でもチャレンジできますよ。
残念なところ:子どもには読み札の「おもしろみ」が伝わりにくい?
軽妙な読み札の文章は、大人にとっては心地いいですが、小さい子どもが理解するのは難しいかも?
大人はユーモアや豆知識を楽しむ。
子どもは純粋にカードゲームに取り組みながら、漢字を覚え、語彙力を伸ばし、知識を深めるといった感じかな。
魚の一覧表もあるので、あわせて活用してくださいね。
遊び方いろいろ! カルタ、絵合わせ、ババ抜きなど
右側のつくり側を並べて、左側の魚辺の読み札の文章を読めばカルタ遊び。
トランプと同じく52種類のカードに加えて吉札が2枚、凶札が2枚入っているので、トランプ感覚で遊べます。
漢字の部首とつくりの絵を合わせる神経衰弱みたいな遊び方も。
持ち札を配ってババ抜きのようにも遊べます。
カードの枚数は52組で合計104枚。
ぜんぶ並べると美しい魚たちに圧倒されます。
家族や友だちが集まる年末年始、ぜひ老若男女「ととあわせ」で盛り上がりましょう!
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