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「家を買った後の生活」ってどうなるんだろう?

結婚・出産で家族が増えると、子育て世代が次に思い浮かべるライフイベントは「家の購入」ではないでしょうか。

「賃貸でも暮らしていけるけど、ずっと家賃を払い続けるの?」「最新の設備を揃えられる新築物件なら、子育てにも便利なのでは?」などなど、想像してみたり……。

しかし、実際に家を購入するときにかかる金額やローンの返済、子どもの教育費など、その後にかかる「お金」については意外と知らないことが多いもの。

そこで、人にはなかなか聞きづらい「お金」の具体的な話を、ファイナンシャルプランナーの平井美穂さんにうかがっていきます。

平井美穂さん
平井FP事務所代表、ファイナンシャルプランナー(CFP)
不動産営業を経験後、金融機関で融資・資産運用相談に従事。産後FPとして独立、正しい住宅の買い方をアドバイスしている。著書:「最新版住宅ローン 借り方・返し方 得なのどっち?」河出書房新社

「世帯年収800万円・共働き家庭」でシミュレーション

平井さんは、マンション販売会社に勤務したあと、銀行へ転職。いわば、家とお金のプロフェッショナルです。

今回、平井さんに“家の購入とその後”をシミュレーションしていただくのは、世帯年収800万円の共働き家庭。

そこで、仮想ファミリー「佐藤家」で考えてみました。

佐藤家は、サラリーマンの夫はじめと妻のぞみ、娘ゆめの3人家族。もうすぐ第2子が誕生する予定で、どこにでもいそうな「子育て世帯」。

しかし、佐藤家には夢があった。それは、東京都近郊に35~40坪くらいの一戸建てを持つこと……!

▼家族構成
夫佐藤はじめ(35歳)、妻のぞみ(33歳)、娘ゆめ(3歳)
▼世帯年収 
800万円(手取り606万円)
▼土地と建物の予算
建物代:2,500万円、土地代:2,500万円 計:約5,000万
▼頭金
500万円

はたして、佐藤家は無事に家を購入し、その後も平和に暮らしていけるのでしょうか……?

家を購入するときにかかる諸費用。気をつけないと、けっこう膨らみます

佐藤家の場合、土地と建物を合わせて5,000万円の予算で購入を進めていきます。しかし、土地と建物代のほかにも“諸費用”と呼ばれるお金がかかることを忘れてはいけません。

今回、平井さんにはこんなふうにシミュレーションしてもらいました。ちなみに、諸費用をローンに含むこともできますが、今回は自己資金として計算しています。

▼手数料や書類取得 363万円…
事務手数料や土地の仲介手数料など。「土地と建物そのもの」以外にかかるお金です。火災保険料や契約書類の取得金額もここに含みます。

▼引っ越し、家具・家電137万円…
エアコンやカーテンなど、新居には必要なものがたくさんあります。引っ越しも家族単位なので大がかりに。

この金額を合計すると500万円となります。

「佐藤家の場合は、諸費用の額を多めに設定しています。それでも、さらに家電や家具を新調しようとすると、まだ膨らむ可能性も。余裕のある資金繰りをしたいですね」と平井さん。

一戸建てに引っ越すとなると、新しい照明やエアコンなどが必要。すべて買いそろえるとなると、土地と建物以外の諸費用がかかることも覚えておきましょう。

実は知らない新築一戸建ての支払い方法!「つなぎ融資」とは…?

購入金額から頭金をのぞいた4,500万円は、固定金利のフラット35という住宅ローンでまかなうことにしました。

ここで、ざっくりと新築一戸建てを購入するときの流れを説明します。

まず、①土地を見つけて、売買契約をします。その後、②土地の引き渡しをしてから、やっと③建物の工事の契約~工事へ。

④代金支払いの分割方法は一例ですが、まず土地の契約時に250万円。⑤土地の引き渡し時に、残りの2,250万円を支払います。

新築一戸建ての場合、⑥さらに建物の契約手付金、着工金、中間金、建物完成時の支払い……といったように、分割で支払っていくのが一般的です。

ここで登場するのが「つなぎ融資」。実は住宅ローンは、建物が完成しないと実行されません

そこで、土地の引き渡しから、建物の完成までの約半年ほどの間だけのローン契約「つなぎ融資」を利用するのです。

「つなぎ融資」を利用する場合、設計や打ち合わせで家の完成が長引かないように注意しましょう。

家の完成までの期間が長引くと、それだけ金利もかかることになります。

月々にいくら必要なの…?

無事に新しい家に入居した佐藤家。新築一戸建ては快適で、「自分たちの城」だと思うと、愛着もひとしおです。

では、住宅ローンの支払いが始まると、家計の収支はいったいどうなるのでしょうか?

暮らしていくために必要なお金の項目は大きくわけると4つです。

▼住居費…
住宅ローン返済(年162万円/月々約13万円)、固定資産税・都市計画税(年10万円)、火災・地震保険料(年4万円)

▼保険料…
医療保険(年6万円)、学資保険(年12万円)

▼教育費…
第1子小学生(年48万円)、第2子幼稚園(年48万円)

▼生活費…
食費、水道光熱費、家具・日用品、美容・医療・薬、交通費、通信費、習い事、レジャーなどなど。(年360万円)

こうしてみると、ほとんどが生活費だということがわかります。これらを月々の支出にならすと、月にだいたい54万円必要になる計算です。

じつは、この時点で佐藤家の家計は、月々4万円弱の赤字を出してしまっています。でも、平井さんによれば「対処法はあります」とのこと。

「一般的に30代は年収が上がっていく年代です。しばらくの間は児童手当住宅ローン控除還付金による収入が期待できるので、そこを貯蓄にまわしていきましょう」

さらに2019年度からは3〜5歳の認可保育園の保育料を無償、認可外保育園・幼稚園は一定金額を上限に無償とすることが予定されています。子どもが小さいうちが貯蓄のチャンスなんですね。

「家の購入」が家族の今後を考えるきっかけになる

「住宅ローンを組む」という、大きな決断にナーバスになる人もいるかもしれません。でも、それは、先々の見通しができていない“不安”からきていることがほとんどではないでしょうか。

平井さんによるとローンを組むときに大切なのは「ゴールを考えること」だそう。

「サラリーマンの場合、定年がありますから60歳、65歳の残高を考えておくことが大切です。きちんと老後の資金を確保できるようにシミュレーションしましょう」

定年後の老夫婦に必要な月々の生活費は、27万円ほどなのだそう。佐藤家の場合は共働きなので、年金見込額を夫婦で30万円(手取り27万円)に想定します。

これにプラスして退職金もあるので、定年後のローン残高は退職金の一部を完済資金として見込めそうです。あとは子どもの学費さえ先に用意できればいい計算になります。

例えば、子どもが生まれたら18歳まで、月2万円貯蓄すれば、432万円になります。貯蓄で準備する大学費用を400万円と想定すると、充分間に合います。2人目分も考慮すると月4万円の貯蓄となります。

また、老後になにかあったときも、家賃を支払わずに住む家があるというのは安心

先々の返済計画のことを考えれば、「いつか買うなら、なるべく早く買っておいたほうがいい」という考え方もできます。

新築一戸建てへの第一歩は、まず知ること!

「子どもが生まれて、家族も増えたし、いつかは一戸建て…」と、なんとなく思い描いていた人も、お金の話が明確になると、より現実味を持って考えることができるのではないでしょうか。

多くの人には耳が痛い(そうですよね?)、「お金の話」ですが、きちんと知れば、心強い味方になってくれます。

気になったら、まずは住宅展示場で実際に相談してみるのがおすすめ!

「ハイクオリティ&ベストプライス」を掲げ、よりよい家をお求めやすい価格で提供しているアイフルホームの住宅展示場には、住宅ローンの各種資料が揃っているので、資金面について相談もできますよ。

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アイフルホーム

写真:アイフルホーム、shutterstock

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