音楽は最高のコミュニケーションツール。
仕事も違えば育ってきた環境も違う、そんな若者たちが共同生活をするシェアハウスに「音楽」があったら、毎日はますます楽しいものになるはず。
たとえば1台のピアノをシェアハウス空間に置いたとしたら、暮らしはどんなふうに変わるのでしょうか。
今回は男性4名、女性3名が暮らすシェアハウスに、6月に発売されたばかりのスタイリッシュなYamaha(ヤマハ)の電子ピアノ『ARIUS(アリウス)YDP-S34』を設置。
みなさんに「ピアノのある生活」を体感してもらうことにしました。
長く抱き続けた「ピアノから逃げてしまったこと」への後悔
訪ねたのは下町風情あふれる東京・元浅草。築41年の5階建てのビルが、7人が暮らすシェアハウスです。
2階にはキッチンとリビングを備えた共用スペースがあり、みんなが思い思いにくつろぎの時間を過ごしています。
「ここはお酒を飲んだり、おしゃべりをしたりして楽しむ憩いの場。ただみんな忙しいので、最近は全員が揃うことはあまりなくなってしまいました。
たまにみんなが集まると『あれ、今日は全員いるじゃん!』って驚くぐらい(笑)」
そう語るのは今回の主人公、ハミちゃんこと小山内晴海さん。元宮大工で、現在は設計事務所にお勤め。
ピアノの到着を楽しみにしつつも、ちょっとだけ複雑な思いがありました。それは、過去に「ピアノから逃げてしまった経験がある」という後ろめたさ……。
「幼稚園の年長のとき、母のすすめでYamahaのエレクトーン教室に通ったんです。家では母の電子ピアノで練習をしていました。
ただ当時はみんなと同じことをしなくちゃいけないのが恥ずかしい年頃でもあって、イヤでイヤで仕方がなくて……。家出までしたのにやめさせてもらえなくて、さらに苦手意識が高まってしまって」(ハミちゃん)
ハミちゃんの弟さんやいとこは上達して、今でもちゃんと弾けるそう。
それなのに自分は楽譜も読めなくなってしまい、事あるごとに「ピアノを続けていたらよかったな」と思っていたのだそうです。
「もしピアノを再開することがあれば、絶対に弾けるようになりたい」と思っていたのが、ドヴォルザークの『ユーモレスク Op.101 No.7』。それから「昔のロックが好きなので、デビッド・ボウイの『タイム』とか、ルー・リードの『パーフェクト・デイ』とか……」と語りだしたら止まらないハミちゃん。
もしまたピアノを弾くことがあれば……と、ずっと夢見ていたことが伝わります。
大人の音楽欲を満たす、コンパクトなのに本格的なピアノ
今回シェアハウスに電子ピアノ『ARIUS YDP-S34』が届くと聞いて、すごく大きなものを想像していたそうですが、みんなが驚いたのはそのコンパクトさとスタイリッシュさ。
「奥行も薄いし、これならワンルームにも置けそう」とハミちゃん。
さらに「木目がきれいだし、蝶番(ふたや譜面台を開閉する金具)もなめらかですね」と、元大工ならではのコメントも。
「昔の電子ピアノと違って、本物のピアノを弾いているみたいな感覚!」と言いながら、「左手のドってどこだっけ」「シャープが4つ?」と楽譜の音をひとつひとつ拾うハミちゃんは楽しそうです。
「ボリュームを調節できるのが、電子ピアノの最大のメリットだと思います。仕事で帰りが遅いので、ヘッドフォンを使えるのはうれしいですね。
大人がピアノを導入しようと思ったとき、ネックになるのが置くスペースと音ですけど、このピアノは両方クリアしていますよね」(ハミちゃん)
Yamahaの電子ピアノ『ARIUS YDP-S34』は、モダンでスタイリッシュなデザインとコンパクトな設計が特長。
88ある鍵盤のタッチはまるでグランドピアノのよう。低音域は重く、高音域にかけて徐々に軽くなる微妙な違いも再現しています。
マンション住まいだと気になるのが音ですが、『ARIUS YDP-S34』は小さい音量で弾いても心地よい演奏感を得ることができ、ヘッドフォン着用時でも電子ピアノ本体から音が鳴っているような自然な聴き心地です。
他にも自分の演奏を録音・再生する機能やメトロノーム、60曲の内蔵曲があります。
リビングのピアノが、シェアハウスにもたらしてくれるのは…
この日シェアハウスにいた“のんたん”も近所に住む仲良しの“池ちゃん”もピアノの経験者なので、『ARIUS YDP-S34』には興味津々。
さらに、今まで一度も音楽をやったことがないという“トシさん”も「30歳から始めるピアノってよくない?」と乗り気です。そんなトシさんに「大人になって何か楽器を始めたいと思ったら、絶対にピアノがおすすめ」とハミちゃんがアドバイス。
「バイオリンやトランペットなどは音を出すのも難しいですけど、ピアノはドの鍵盤を叩けば正しいドの音が出ますし、きれいな音を出すにもさほど技術がいりません。
それに、ピアノを弾いている女性はきれいに見えるし、男性も育ちのよさや教養を感じさせますよね(笑)」(ハミちゃん)
また、他の楽器ではなく、リビングに「ピアノ」が置いてあることでもたらされることも多いようです。
「リビングでピアノの音がするっていいね。ピアノは他の楽器と違って会話の邪魔にならないし。内蔵曲をかけておけば、あの家にはピアノが上手な人が住んでいるって思われるかな」(池ちゃん)
「音大卒のお嬢様って思われるかもしれないね、でも私、大工なんだけど(笑)」(ハミちゃん)
「『今日はあの曲を弾くなんて、あいつ落ち込んでるのかな』とかわかったりして、コミュニケーションが深まるかもしれない」(のんたん)
シェアハウスには、ギターやべース、ウクレレ、ジャンベ(西アフリカ起源の打楽器)などの楽器がたくさん。ピアノの設置を機に、みんなでセッションするのもいいねと話しています。
早くもシェアハウスの中心的存在になった『ARIUS YDP-S34』。みんなで集まる機会が減っていたリビングで、ピアノを囲みながら笑顔と会話と音楽があふれる日々が増えそうです。
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ARIUS YDP-S34 [Yamaha]
(取材・執筆:大森りえ)
Photographed by Shinichiro Oroku