竹ざるは水の膜ができにくく、金属やプラスチック製よりも麺類の水切れがいいのが特徴です。
フードスタイリストの私が愛用しているのが、松野屋の「真竹角盆ざる」。
熟練の職人による手仕事
新潟県佐渡島で、熟練の職人によりひとつひとつ丁寧に編まれています。
フラットで長方形の四角いざるは、安定感があり、とても使いやすいです。
野菜の一時置きとしてはもちろん、さまざまな使い方ができます。
おにぎりやパン、おつまみ、そばに
「7寸」(210×170mm)は、おにぎりやパン、おつまみをのせるときにちょうどいいサイズ。
「9寸」(280×210mm)は、2人前のざるそばや天ぷらなどを盛るのにいいです。
「竹ざる」のいいところ
「竹ざる」のいいところは、まず軽さ。竹は金属やプラスチック製のザルより軽く、うつわとしても活用できます。
また、湿気がこもらないので、ゆで野菜や焼きたてパン、おにぎりなどの湯気が抜けて、ベタ付かず便利です。
フラットなので重ねやすく、バットと組み合わせて使ったり、収納もしやすいです。
残念なところ:天然素材なので、カビが発生することも
大切に使えば長持ちしますが、湿っているとカビが生えやすいので、完全に乾かすことが重要。
陰干しで水気を切り、ある程度乾いてから天日干しすると殺菌できます。
早いうちのカビなら、表面だけについている状態なので、キッチン用漂白剤につけてしぼったフキンでふき取りましょう。
手入れも意外とラク
普段は水でさっと流すか、タワシでこすり洗いするくらいでOK。
油汚れは洗剤とスポンジで優しく洗い、洗剤が残らないようにしっかりゆすいで、風とおしのいいところでよく乾かしましょう。
まず使う前にさっと水で濡らすと、汚れのしみ込みを軽減できますよ。
気を付けたいのは、濡れたまますぐ強い日に干すこと。急激に乾燥し、ゆがみや割れの原因になります。
保管方法
竹の繊維は水分を吸収しやすく、カビ発生の原因になるので、通気性のいい場所が適しています。
しまい込んでカビを生やすくらいなら、壁に立てかけたり、見せる収納にした方が◎。
直射日光を避けて、風とおしのいい場所に保管しましょう。
あわせて読みたい: