迫りくる期日、増えていく未完成のダンボール、足の踏み場もない部屋。

引越しの準備をしている人は、おおよそこのような慌ただしい毎日を過ごしていると思います。定期的に行うものではないから、どの順番でやればいいのか忘れているし、初めての人にとっては未知の世界。引越しって、意外と大変なんですわ……。

でも、準備の仕方やポイントさえ頭に入れておけば、急に引越しが決まっても焦らなくて済みます。そこで今回は、“引越しのプロ”である「引越しオーガナイザー」の門野内絵理子さんに、荷造りから準備の順番、梱包で気をつけるポイントまで教えてもらいました!

部屋を侵食するダンボールたちを、引越し前までにすっきりさせましょう。

引越しオーガナイザー® 門野内絵理子(もんのうちえりこ)
1978年生まれ 広島出身。引越し11回。9回までは失敗続きだった片付けられない主婦時代から、入居2日目で新居が片付く仕組みを創り上げ、引越しオーガナイザー®をスタート。育休ママ向けに、引越し整理収納サポート、企業セミナー、自宅収納見学会を行っている。http://hikkoshi-org.wixsite.com/home

荷造り作業を始める前に、引越し後の部屋のことを考える

荷造り作業を始める前に心がけること

実は、荷造り作業に取り掛かる前の準備が、新しい部屋での暮らしやすさに影響するといっても過言ではないでしょう。気をつけたいポイントを解説していきます。

お気に入りのモノを厳選する

「いらないモノを減らそう」と部屋を見渡しても難しいもの。「これは新しい部屋でも使いたいのか、使い道があるのか」と、まずは厳選しましょう。

新しい部屋の使い方を決める

部屋ごと、収納ごとに「誰が」「何をする部屋」を考えておきます。例えば、

「和室は」「子どもが(誰が)」「遊ぶ部屋(何をする部屋)」
「ウォークインクローゼットは」「夫婦が(誰が)」「オールシーズンを衣替えなしで着替えるところ(何するところ)」

という感じです。

家具の配置、収納方法を決める

家具の配置、収納方法を決める

本棚はどこ? 衣装ケースはどこ? カラーボックスは? テレビは? ソファは? 部屋の使い方が決まってくると、家具の配置もスムーズになります。家具を収める予定も、荷物を一緒に荷造りすることができますからね。

部屋の使い方、家具の配置、収納するモノも予め決めておきましょう。新しい部屋で一緒に使うモノをあらかじめまとめてあげると、荷ほどきもスムーズです。

部屋の「奥」から始めるとスムーズな準備が可能に

部屋の「奥」から始めるとスムーズな準備が可能に

引越しの準備は、部屋の奥から始めるとスムーズです。日常生活に支障の出ないモノから始めましょう。例えば、押入や納戸の中、物置状態の部屋などにあるアルバム・本・CD・趣味のモノなど、普段使っていないものから荷造りするのがおすすめです。

理想は、押入の荷物を箱詰めしたら再びダンボールごと押入に戻すくらいで進められるとスムーズです。というのも、ダンボールに囲まれた暮らしは物理的にも精神的にも窮屈でストレスになるもの。なるべく普段通りの暮らしを送りながら荷造りを進めていきましょう。

反対に、キッチンやリビング、ダイニングなどのよく使う場所から箱詰めすることは避けてください。部屋が狭くなり、引越しまでの生活が不便になりますし、せっかく詰めたダンボールを何度も開け閉めすることとなって荷造りが進まなくなりますよ。

皿の梱包では、プチプチよりも「ラップ」が活躍する?

皿の梱包では、プチプチよりも「ラップ」が活躍する?

食器類は破損なく運べることが大切です。

大きな箱にたくさん詰めてしまうと、重くなりますし、不安定になって食器同士が接触して欠けや破損の原因となることも。小さいダンボール(Sサイズ)などに箱詰めしましょう。

他のダンボールなどで上下に仕切りを作ります

とはいえ、箱の上半分が余ってダンボールをたくさん使ってしまいそうな時は、他のダンボールなどで上下に仕切りを作ります。そして、下の食器に上の食器の重さが伝わらないように重ねます。

同じ引き出しに収める食器などは、ひとつの箱にまとまる方が開梱も迷わないので、丈夫なお皿の時には使える方法です。

あと大切なことは、食器を何で包むのか。プチプチのエアパッキンで包むとかなりのボリュームになりますし、キッチンペーパーもたくさん必要になります。そんな時に便利なのが「ラップ」です! 食器1枚ずつ包むときだけでなく、重ねた食器がズレないように梱包するときにも便利。透明なので中身の確認もできますし、新しい部屋で食器を洗う手間も省けますよ。

書籍や雑誌は、詰めすぎると大変なことに

書籍や雑誌は、詰めすぎると大変なことに

詰めすぎ注意です! Sサイズの小さなダンボールを使いましょう。

「四角い形」は隙間まで詰めやすいので、ダンボールにたくさん入ります。しかしながら、いざダンボールを運ぼうとすると、重くて移動できないことが多々あるのです。

搬出と搬入の時は引越し業者さんが運んでくれますが、新しい部屋に運び入れた後は、自分たちで移動させることができなくなります。書籍が入ったダンボールが邪魔になって、「他のダンボールが動かせない」「収納の扉があかない」……など、困った事態もおきますので重すぎる荷物を作らない注意が必要です。

また、重すぎることでダンボールの底が抜けて思わぬケガすることもありますので、本当に詰めすぎ注意です。

荷ほどきしやすい荷造り方法とは?

荷ほどきしやすい荷造り方法とは?

荷ほどきが進まない要因には、

・必要なモノがすぐに見つからない、取り出せない→新たに購入してしまう
・収める場所が決まらない→迷っているうちに時間切れ→放置
・普段使わないモノが片付かないまま放置→景色になって放置

などが考えられます。ですので、

・よく使う荷物だけをまとめて梱包しておく→梱包テープを色分けするなど目印をつける
・ダンボールの中身を詳細に記載しておく→「食器」ではなく「お茶碗、汁椀、湯飲み」など
・収める部屋、収める収納先まで記載しておく→「和室」ではなく「和室、押入下段、右側、カラーボックスへ ファッション誌」

入居2日で荷物が片付くと、新しい部屋は格段に片付けやすくなります

逆に1週間以上放置されてしまうと、どんどん片づけるタイミングを逃してしまうので、早め早めに着手しましょう。

何から手をつければいいのかわからないという人は、ぜひ参考にしてください。

バタバタして大変な引越しよりも、スムーズにに気持ちよく新生活を迎える方が絶対良いですからね。

次回は引越しの失敗エピソードをうかがっていきます。お楽しみに!

image:shutterstock

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