池袋駅、大塚駅、板橋駅の中間に位置するのが上池袋。どの駅にも徒歩15〜20分、駅近とは言えないがその分静かで業務用スーパーなどもあり、住みやすそうな雰囲気が漂います。
アパレルショップで企画・バイヤーを務める粟倉碩亮さんが暮らすのは、そんな上池袋にあるレトロマンション。主に単身者用の1ルームを扱うREISM(リズム)が手掛けるリノベーション賃貸物件で借りたという、気になる暮らしを覗いてみました。
職業:アパレルショップ企画・バイヤー
場所:東京都豊島区上池袋
面積:23㎡ 1ルーム
家賃:84,000円
築年数:築30年
お気に入りの場所
入居時にREISMのキャンペーンでゲットしたソファ
大きさも雰囲気も部屋にマッチしたソファは、引っ越し時にちょうど開催中だったREISMのプレゼントキャンペーンでもらったもの。TVを観たり、パソコン作業をしたり、食事をしたり。粟倉さんが家にいる時間のほとんどを過ごす場所だそう。
「この前に住んでいた家は狭くて……ほとんどベッドの上で過ごしていたので、作業できる場所ができたのが嬉しいです」
コンクリート壁がアートな印象のトイレ
粟倉さんの部屋の間取りは、一般的な1ルーム。トイレやキッチンはコンパクトな作りですが、リノベーションによって全体の雰囲気が統一されています。洗濯機置き場や脱衣所にもなる水回りスペースは、タオルなどを置くための棚があらかじめ造作してあって便利そう。
この部屋に決めた理由
「ここに引っ越す前は、友だちと2人でルームシェアしてたんです。4畳半くらいと狭い物件で共有スペースもなく、ごはんを食べるのも自室。それで、そろそろもっと広い部屋に住もうと部屋探しをはじめました」
「リノベ物件を賃貸検索サイトで探して、見つけたのがこの部屋です。職場がある原宿までの通勤に便利なことと、全体的な部屋の内装、玄関の広さなどが決め手でした。
壁のレンガも、通常はフェイクだったりすることが多いと思うんですが、本物のレンガを使っている所とか、一面だけコンクリート壁で冷たい印象になり過ぎないところが気に入ってます」
この部屋は、約30あるREISMのリノベーションシリーズのBrickというスタイル。ニューヨークのロフト付き住宅だったり、地下の秘密基地だったり、レンガの色によっていろいろな雰囲気の部屋づくりが可能な空間です。
テーマ性のある本格的なリノベ物件がひとり暮らしで叶うのは嬉しいですね。
残念なところ
トイレのペーパーホルダーの位置が微妙
「座ってみるとわかるんですけど、ちょっと近すぎるんですよね」
なるほど、これは住んでみないと気がつかないことですね……。
駅からちょっと遠い
毎日の通勤となると、やはり駅までの遠さは気になるようです。
お気に入りのアイテム
自分でデザインし、販売するTシャツ
壁に貼られているのは、Tシャツのデザイン画。この部屋に引っ越してきて、前から興味があった服の製作を始めたといいます。実際にプリントする様子も見せてくれました。
「前はやりたくてもスペースがなかったので……。自分でデザインして、シルクスクリーンでプリントしています。近々フリマに出店することになって、それに向けて製作中です」
デザイン用にA3プリンタを買い足したそうで、今後はもう少し大がかりなシルクスクリーン機材もDIYしたいとのこと。
集めているナイキのスニーカー
つい買ってしまうナイキのスニーカーたち。引っ越しを機に売ったりもしたけれど、実家にも30足くらい所有しているとのこと。
普段から履いているのに、どれも新品のようにきれいなのが驚きです。
「かかとが擦り減らないようにそっと歩いたり、専用洗剤で洗うなど、手入れは気を付けています。たまに歩き方変だよって言われるんですけどね(笑)」
出張先の韓国などで購入した、レアTシャツ
働いているアパレルショップではメンズ雑貨の企画とバイヤーを務め、2,3ヶ月に1回は韓国に買い付けに行く粟倉さん。現地コーディネーターに教えてもらった韓国のスケーターブランドなど、日本では入手困難なレアTシャツをコレクションしているそうです。
暮らしのアイデア
場所に合わせた収納ボックスを用意する
コンパクトなこの部屋、造り付けの収納は玄関の棚とベッド横の棚のみと少なく、収納は自分で考える必要があります。粟倉さんは、まず場所に合うサイズのボックスを統一して用意することで、スッキリと見せているそうです。同じボックスが並ぶことで整った印象に。
「ニトリや無印でサイズが合う収納ボックスを購入して、食材や細々したものはその中にしまっています。家ではほとんど料理をしないので、このくらいのスペースで充分ですね」
どうしても増える洋服をスッキリ見せる工夫
アパレル系の職種で働く人が抱える共通の悩みこそが、増える洋服の収納。この部屋にはクローゼットがないため粟倉さんもはじめは困ったと言いましたが、まるでショップのディスプレイのよう。
「よく見える場所には、よく着るスタメンたちを。下の箱には、季節外のものや、あまり着ないものを収納します。かさばるアウター類は、元々付いていた玄関横のハンガーラックが大きいので、そこに掛けられて便利です」
インテリアの一部のような洋服棚。この見た目を保つのに欠かせないのが、ショップ店員時代に身に付けたという「たたみ技」であることは間違いなさそうです。
「ポイントは肩部分の折り幅を、左右で統一することです。そうすると重ねた時にきれいに見えますよ」
玄関にはカーテンをかけて、目隠し兼暖房効率を上げる
玄関と居住スペースの間には、つっぱり棒を利用してカーテンを設置。
「寒くなってきたので、暖房を熱を逃がさないために設置しました。布を安全ピンでとめているだけですけど、玄関からの目隠しにもなって一石二鳥です」
これからの暮らし
「前の部屋は“帰って寝るための場所”という感じでしたが、ここに引っ越してきて家にいる時間が増えました。活動のスペースが整ったことで服の製作をはじめられたし、仕事以外の時間の過ごし方が変わりましたね。これからはデザインの活動をもっと本格的にして、最終的には友だちと一緒にブランドを立ち上げられたらと考えてます」
暮らしのベースといえる住まい。ライフスタイルを変えたいと思ったら、理想の部屋に引っ越してみるのはいい手かも。粟倉さんのようにやりたかったことをはじめたり、新しい趣味ができたり。自分の時間をどう過ごすのか、その鍵は部屋が握っているような気がします。
Photographed by 戸成嘉則
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