
さっと火を通して生の食感を味わうのもよし、よく煮込んでとろりと頂くのもよし、の冬に欠かせない食材の長ネギ。
白い部分はもちろんおいしくいただきますが、青い部分は……というと料理で臭み消しに使ったり、捨ててしまったり、とちょっと残念な状態。独特のクセや硬さがあり食べにくい印象ですが、それを活かして余すことなく使い切るレシピがあるそう。「FOODIE」で伊勢丹新宿店フレッシュマーケットの鈴木理繪シェフが教える3つのレシピをご紹介します。
ねぎの辛みがアクセント「ネギの卵焼き」
<材料>(作りやすい分量)
長ネギの青い部分…好きなだけ
卵…3個
砂糖…3つまみ
塩…3つまみ
水…小さじ2
サラダ油…適量
<作り方>
1.ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、砂糖、塩、水と刻んだ長ネギを加えて混ぜる。
2.予熱した卵焼き器にサラダ油をしき、強火にかけてさらに熱する。卵液を1/3量を流し入れて全体に広げ、気泡を箸先でつついて潰す。
3.表面がうっすら固まってきたら奥から手前に2回に分けて折り、さらに2と同量の卵液を流し入れ、卵焼きを少し持ち上げて下にも卵液を流し入れる。
4.うっすら固まってきたら3と同様に手前に折り畳み、さらに3回目の卵液を流し入れて折り畳む。取り出して、しっかり粗熱が取れてから切り分ける。
(FOODIEより引用)
卵焼きのベースはお好みで。卵の黄色にネギの緑は相性抜群の色彩が食欲をそそります。いつもと一味違うおいしさが味わえそうです。
辛みと食感を楽しめる「ネギ味噌ダレ」
<材料>(作りやすい分量)
長ネギの青い部分…1本分
顆粒和風だし…ひとつまみ
味噌…大さじ2~3
オリーブオイル…大さじ3
砂糖…小さじ1
<作り方>
1.長ネギはねばりが出てくるまで、細かいみじん切りにする。
2.顆粒和風だしを入れてなじませ、浸透圧でやわらかくなるまで5~10分ほど置く。
3.味噌を加え混ぜ、オリーブオイルを加え混ぜて乳化させた後に砂糖を入れ、再びしっかりかき混ぜてできあがり。
(FOODIEより引用)
さっぱりしたものにはもちろん、お肉などとも相性ぴったり。ネギは出汁と合わせたあと、少し時間をおいてなじませるのがコツだそう。毎日の定番にしたくなる、まさに万能だれです。
バターと磯の香りが最高「ネギとじゃこのパスタ」
<材料>(1人分)
長ネギの青い部分…1本分
スパゲティ…80g
バター…20g
じゃこ…20~30g
生姜(みじん切り)…小さじ1
レモン(くし形切り)…1つ
<作り方>
1.鍋にたっぷりの湯を沸かして塩少々(分量外)を入れ、パスタをゆでる。長ネギは斜め切り、または小口切りにする。
2.ライパンを熱してバターを溶かし、じゃこが色付きカリッとするまで強火で炒める。
3.2にみじん切りにした生姜と長ネギを加え、パスタのゆで汁をおたま2杯分入れる。
4.ゆで上がったパスタを3に加えて手早く混ぜ、皿に盛りつける。食べる直前にレモンを絞る。
(FOODIEより引用)
ネギの香りと食感がじゃこと絶妙にマッチ。バターがマイルドに香りつい食べ過ぎてしまいそうなレシピです。色合いと食感を残すため、ネギは炒め過ぎないように注意。
長ねぎ青い部分の特徴は
1.強い香りと辛み
2.ねばり気
3.鮮やかな色味
いつも使わない部分を使うというのではなく、この3つの持ち味を活かす、と考えると他にもいろんなレシピが生まれそう。新鮮なうちに使い切るのもポイントだそうですよ。
今まで無駄、と思っていた青い部分。おいしさを引き出すレシピがあれば長ねぎの魅力がさらにアップしそうですね。
[FOODIE]