食べ方を変えていないのになぜか太ってきた、冷えやすくなってきた、さらにはやる気が出ない、だるさが抜けない……。こんな不調があると、「いよいよエイジングの波がやってきた!? 」と戦々恐々とするかもしれません。でもちょっと待って。もしかしたら老化ではなく、甲状腺が関係している可能性も考えられます。

元気をつくる甲状腺ホルモン。鉄&亜鉛も不足に関係

ここで甲状腺についておさらいしておきましょう。

甲状腺とは、のどぼとけの下にある、ちょうちょが羽を広げたような形をした臓器のこと。ここから出されるホルモンが甲状腺ホルモンです。はたらきとしては身体の発育をうながしたり、新陳代謝を活発にして身体の熱を生み出したり、交感神経を活発にしたり、心拍数を増やしたり、など。元気をつくるホルモン、ともいえるでしょう。しかし、甲状腺のはたらきが下がってホルモンの量が少なくなってしまうと、全身がエネルギー不足の状態に。

疲れがとれない、常にだるい、眠い、むくみやすい、生理不順、前より寒さに敏感になった、体重増加、などが続くなら、もしかしたら甲状腺が関係している場合も……。

甲状腺ホルモンはT4とT3の2種類があり、脳の下垂体から命令を受けて甲状腺からだされます。このとき分泌されるのはおもにT4。これを腎臓や肝臓でT3に変えて全身ではたらきます。この一連の流れがうまくいかず、だるい、冷える、太る、といったトラブルへとつながっていきます。

その原因のひとつに栄養が関わっている場合も。というのも、T4からT3に変換するときに鉄と亜鉛が関わってくるため、鉄不足、亜鉛不足がある場合、甲状腺トラブルが起こりやすくなると考えられているからです。

鉄といえば、ほとんどの女性が不足しやすい栄養の代表格。亜鉛も、コンビニ食や外食が多くなりがちな方や甘いもの好きな現代人には足りないケースが多いのです。

甲状腺トラブルは、成人女性の10~20人に1人は起こる

あまり知られていませんが、甲状腺トラブルは成人女性に多いのも特徴。10人~20人に1人の割合というから驚きます。お恥ずかしながら、私も気づかず過ごしてきたひとり。5年ほど前、クリニックで甲状腺トラブルを見つけてもらいました。組織は一度壊れると修復は難しいと聞き、「一生つきあう病気かもしれない」と覚悟。治療と同時に鉄や亜鉛をしっかりとるようにしたところ、検査の数値がよくなり、うれしくなりました。

実際に甲状腺にトラブルがあるかどうかは、血液検査をしなければわかりません。もしトラブルが見つかったら治療はもちろん、栄養面でも意識してみるとよいでしょう。栄養療法に明るいドクターを頼ってみるのもいいかもしれませんね。

ポジティブ栄養学をもっと読む>>

image via Shutterstock

Ranking