タジン鍋からはじまって、クスクス、フムスなど、注目度が増している中東料理。いま話題なのが、北アフリカ発祥のスパイシーな万能調味料「ハリッサ(HARISSA)」です。
辛さよりも強い旨味が人気の秘密
ハリッサは、オイルと唐辛子をベースに、クミンやコリアンダーなどのスパイスが加えられた調味料。食欲増進、抗菌、整腸作用、減塩や代謝を上げる効果も期待できるうえ、エスニックはもちろん、和風・洋風・中華どんな料理も引き立て、クセになるおいしさなのだとか。最近ではレシピ本まで登場して、ますます人気が高まりそう。

私も試しにKALDIで購入。こちらのハリッサは、パプリカベースに唐辛子、クミン、コリアンダー、ガーリックなどを加え、より日本人に合う味わいに仕上げてあります。

鮮やかな赤色とは裏腹のほどよいピリ辛具合にまず驚きました。辛い調味料というと、ずっと口の中に残って、その後食べるものがみんな同じ味になってしまいがちですが、これはなんとも爽やかな辛さで口に残りません。辛さの刺激より旨味の方が強く感じられ、白いご飯にも合いそうなくらい奥深い味わい。いまの時期は冷奴や素麺、キュウリのディップにもピッタリ。
料理のアクセントに加えてマンネリ打破
インスタグラムでも、話題のハリッサを独自に楽しむ人がたくさん。
冷蔵庫にある残りものをハリッサで炒めるだけで、立派な一品になる優秀さ。まろやかな温泉卵とも相性抜群。
ハリッサと塩麹で漬け込んだ鶏モモ肉のソテー。上からかけるだけでなく、下味としても良い仕事をしてくれます。
ラタトゥイユの残りにチキンとトマトソースを足して、ハリッサで味を整えて。煮込み系料理にコクと深い旨味をプラス。
ハリッサで味付けて焼いたラム肉とヨーグルトを合わせ、チコリの葉に乗せたカナッペ。見かけよりも上品な辛さなので、ホームパーティーなどおもてなし料理にも使えます。
寒い季節にはスープや鍋料理にも欠かせなくなりそうなハリッサ。食卓の定番メンバーに追加確定です。
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