子どもの頃、夢中になった塗り絵やお絵かき。自分の好きな色を選んで、完成していく絵が好きだった。それを懐かしんだり、細かい作業により他のことを忘れて集中できるなどの理由から、最近は大人も楽しめる塗り絵の人気が上がっている。
建築やデザインが好きな方には必見の一冊、遊び感覚で都市をデザインする「ARCHIDOODLE CITY」をおすすめしたい。
「ARCHIDOODLE CITY」は、都市デザインに焦点を当てたノートで、美しい図面が多数描かれている。見ているだけでも楽しいのだが、自分で設計の続きを描くことで完成させるのが本当の遊び方。
例えば、地下コミュニティの家を設計したり、ニューヨークの街に新しい公園をつくったり、建物の外壁をデザインしたり、渓谷に橋を架けたり。内装の窓や壁のデザインまで、どうしたら暮らしやすい街になるかを考えて描くので、まるで設計者になったような気分だ。
一流の建築家による多くの事例やアイディアが参考に載っているので、子どもから大人、プロの建築家まで誰もが楽しめそう。
製図や塗り絵をすることで創造性が引き出されるだけでなく、都市における緑地の重要性、灯り、都市計画、記念碑やシンボルマークについても考えることができる。
必要なのは鉛筆と創造性のみ、自分だけの都市をデザインしてみたい。