プロ仕様の工具からDIY用のアイテムまで、幅広いラインナップを販売する日立工機販売が、代表的な5アイテムのプレゼントキャンペーンを実施する。DIY好きはもちろん、これから挑戦したいと考えているのなら、応募しない手はないだろう。
とは言え、初心者であれば、各工具の持つポテンシャルが分からないかもしれない。そこで、浅草のビルまるまる一棟をDIYしながら暮らす5人の男女に、初心者でも挑戦しやすい家具をDIYしてもらい、その魅力を探ってみた。
5人がビル一棟をまるまるDIYするシェアハウスって?
様々なシェアハウスを渡り歩き、現在は浅草のビルで暮らす平均年齢30歳の男女5名。メンバーは以下の通り。
・浅草雷門近くのカフェ・バー「ほしや」店長の佐藤シュンスケさん(シュン)
・元宮大工で現在は設計事務所に勤務する小山内晴海さん(ハミ)
・アートディレクターの坂井俊之さん(トシ)
・革職人の藤原拡さん(ケン)
宮大工として寺社仏閣の建設に携わっていた経験を持つハミさんを始め、メンバーは「ほしや」の内装工事を自分たちで行ったDIY経験者ばかり。取材時は不在だったケンさんに代わり、DIY未経験者枠として「アイデア家業」代表の池田洋介さん(池ちゃん)にも参加していただいた。
舞台となるのは、各階に一部屋(4階だけ二部屋)の個室があり、2階にキッチンとリビングを備えた5階建ての築40年のビル。歴代の住人が自由に手を入れた結果、配線がむき出しの場所があるなど不思議なDIYビルへと変貌している。彼らが住む前は、フィリピンパブの社員寮だったらしい。
階段の踊り場に本棚と椅子を置いて読書スペースが確保されていたり、インターフォンを全室に繋げて会話するなど、5階建てビルならではのシェアライフを楽しんでいるようだ。
住みだしてまだ1ヵ月ということもあり、共有スペースのリビングにはソファ以外に家具らしい家具は見当たらない。そこで今回は、みんなでくつろげるソファベンチ「MOTOASAKUSA GRASS SOFA」(命名はハミさん)を制作することに。
『部屋にピッタリサイズの、芝敷きソファベンチをDIY』
準備するもの
工具(プレゼントキャンペーン対象製品)
・コードレスインパクトドライバ
・コードレスラジオ付テレビ
・コードレスクリーナ
・コードレス冷温庫
・コードレス高圧洗浄機
・カッター
・さしがね(メジャーで代用可)
・かんな(紙ヤスリで代用可)
・鉛筆
・ビスの下穴用ドリルビット(キリなどで代用可)
材料
・構造用合板実なし 24×910×1,820mm(3,290円)×3枚
・ラワン合板 T1(F⭐︎4) 3×6板、厚さ5.5mm(999円)×2枚
・人工芝 1×1m(1,890円)×3枚
・ビス 45mm程度 ※今回は108本程度使用(1台につき18本×6台)
設計図(ハミさんがCADで作成)
作り方
STEP1.ネジ穴の位置出し〜STEP2.下穴を開ける
制作するベンチソファは、場所を移動させて柔軟に使える&大人数でつくる楽しさを残すため、計6つのユニットを並べる仕様。まずはそれぞれのパーツに鉛筆で印を付けて、ドリルビットを装着したコードレスインパクトドライバで下穴を開けていく。
ここでのポイントは、天板と側板の下穴を一緒に開けること。最初からビスで留めてもいいのだが、ハミさんによると「板が割れないようにと、ビスが斜めに入らないように」下穴を開けておいたほうが失敗しないとのこと。穴開け作業がスムーズにいかないときは、片手でインパクトを上から押さえて打てば安定する。
BGMはラジオにテレビ、スマホまで選び放題
STEP3.天板と側板をビスで留める
次いで、ドライバービットに付け替え、天板と側板をビスで留めていく。このとき、背板を付けるための隙間が、数mm開くのがポイントだ。
「ラジオつけてもいい?」作業中にトシさんがコードレスラジオ付テレビのスイッチを入れようとするが、バッテリーが入っていない。「じゃあ、こちらを」と、取材に立ち会っていただいた日立工機販売の担当者さんが手渡してくれたのは、別の製品用に充電していたバッテリー。
そう、日立工機の製品は、電圧が同じであればバッテリーを共有できるのだ。最初にコードレスインパクトドライバと充電器のセットを買ったのなら、次は各製品を本体のみ購入すればいい。充電器(*)にはUSB端子も付いているのでスマホの充電も可能と至れり尽くせりだ。
しかも、同時冷却方式で、業界最速の約30分で充電が完了。6.0Ahリチウムイオン電池は「メーカー2年保証」まで付いている。作業中のバッテリー切れほど困るものはないので、「充電が速いのは重要ですよね」というのんたんさんの言葉にもうなずける。予備バッテリーを準備するのは予算的に厳しい人も、急速充電なら問題解決だ。
*全機種USB端子付きではありません(UC18YDL、UC18YSL3のみ)
コードレスラジオ付テレビは、生活防水仕様で周囲に緩衝ゴム付き保護フレームを配置。「落下試験も行っていますよ」という担当者さんの言葉に、「いいですね。足場の上で聴いていて、ラジオを落としちゃうかもしれないから」と反応するハミさん。そんな使用シーン、あまりないだろうとメンバーからツッコまれていたが、コンパクトサイズでキャンプや災害時などでも活躍してくれそうだ。
また、Bluetooth®機能も搭載しているため、スピーカーとして利用できるのもうれしい。池ちゃんも、「スピーカーの音質もいいし、リビングに一台あってもいいね」と、興味津々。AC電源にも対応しているので、プライベートテレビとして部屋に置けば、インテリアのアクセントにもなる。
「インパクトドライバの一般的なモデルは、指先の握り加減だけでスピードや力を調整するのですが、このモデルにはボタンの切り替え機能も備わっています。DIY初心者は力加減がむずかしくてデリケートなネジ山を崩してしまうことが多いのですが、弱いモードに設定しておけば、どんなに握っても力が出なくするように調整できます。また、LEDライトのモード切り替えや電池の残量表示パネルもありますよ」(日立工機販売・担当者さん)
部屋にはラジオとビスを締める音が響きわたり、作業は進んでいく。それぞれに自前の工具を持っているが、今回使用したコードレスインパクトドライバはメーカー最上位機種ということもあり、その使用感にみな大満足度の様子。
「このモデルはパワーが違いますね。これを使ったら、ほかのインパクトドライバには戻れないです」(シュンさん)
「初心者だからこそいいものを使ったほうがいいんですか?」という池ちゃんの質問に担当者さんは、「月に一回使うかどうかであれば、最上位機種でなくとも大丈夫。これを機に本格的にDIYをやりたいのであれば、初めからプロ仕様の機種を選ぶのもいいと思いますよ」と回答。カメラにしろ、インパクトドライバにしろ、初心者こそプロ機種でスタートするのが上達の近道なのかも。
では、初心者がインパクトドライバを選ぶ際にはどこをみればいいのか? 担当者さんにうかがったところ、パワーの元となる電圧以外に締め込む力を表すトルクが目安になるそうだ。日立工機は7.2Vから18Vまで多機種を用意しており、18VのWH18DDL2には様々な機能も搭載していることを教えてくれた。
作業の汚れも、同じバッテリーが解決してくれる
STEP4.背面のベニヤを貼る〜STEP5.面取り
側板と同じ要領で側面のベニヤを貼り、触ったときに痛くないように、仕上げの面取り(板の角を削る)作業に移る。カンナがなければ、紙やすりで代用可。部屋中に飛び散るカンナ屑は、コードレスクリーナで吸い取っていく。
「パワフルなクリーナがあるから、部屋を汚すのも怖くないですね」(のんたんさん)
ここで担当者さんが、おもむろにダストケースを2〜3回転させてから開けてみせてくれた。なんと、内部にある除じんブレード(ゴムベラ)がプレフィルタ表面に吸着したゴミをかき落としていたのだ。ゴミ箱に直接捨てるだけなので、手を汚すことがない。これには、現場にいた一同が興奮の声を上げた。
夏場のドリンクは、冷温庫がしっかり保冷
加温性能:外気温に対して約+40℃(最高温度55℃)※1
※1:保冷・保温時間:約4時間(BSL1860電池1本使用/HIGHモード時)
開始から1時間半ほどで、ユニットの組み立ては完了。人数が多いと作業も早い。コードレス冷温庫で冷やしておいた飲み物を手に、しばしの休憩タイム。そこで活躍するキャンプ用のクーラーにも見えるコードレス冷温庫だが、こいつのスペックもなかなかどうしてすごい。
工具と併用できるリチウムイオン電池以外に、AC電源と車載電源も使用可能。家のなかやアウトドア、車に積んでおくのもいいだろう。ショルダーベルト付きで持ち運びに困らないし、2Lのペットボトルなら6本、500mlのペットボトルなら20本まで収納可能という容量も充分すぎるくらいだ。
人工芝を乗せたら完成
STEP6.人工芝を切る〜STEP7.ビスで留める
休憩後、1m角で購入した人工芝をベンチに乗せ、ちょうどいいサイズに切り出す。並べたときに隙間ができないよう、ややはみ出す大きさに。
人工芝は裏面がゴム素材のため、乗せるだけでもいいが、今回はビス打ちで固定することになった。短いビスがないとハミさんが言えば、「俺、あるかも」とトシさんが自室からビスを持ってくる──さすがDIY好きが集うシェアハウス。
ポイントは、並べたときに芝生の方向性が揃うように貼ること。また、今回は組み立てまでだったが、オイルステインなどでの仕上げはお好みで。
「人工芝の代わりにクッションや畳を敷いたり、厚めのマットレスを載せてもいいかも」(ハミさん)
「ビスはまっすぐに」というアドバイスを受けながら、池ちゃんが最後の芝生のビスを打つ。11時から始めたDIYは、ラジオから14時の時報が流れるとほぼ同時に完了した。
さっそく窓際に並べて、くつろいでみた。ソファベンチの上にスピーカーを乗せれば、まるでステージのよう。切れ端の人工芝を窓枠に並べてみるとサイズもピッタリ。
カットした木材の後片付けや、掃除もおまかせ
さあ、これで終わりかと思いきや、実はまだ作業が残っていた。ホームセンターである程度カットしておいた木材を玄関先でも少しだけ切っていたのだ。コードレス高圧洗浄機で玄関先の汚れを流して、ついでに汚れていたタイルも掃除。タンク式で水道に繋げる必要がないから、使う場所を選ばない。
ベランダや窓掃除、釣り道具やキャンプで汚れたギアをその場で洗うなど、さまざまな使用シーンが思いつく。
プロ用工具をもらってDIYを始めよう
買うよりも自分たちで作る方が好きだというメンバーは、今回のソファベンチの脇にピッタリ入るラックを作って、スピーカーやお酒を乗せたいと、さらなるDIYプランを構想中。
工具はすべて同じバッテリーで動く。つまり、プレゼントキャンペーンで何かひとつ当選すればバッテリー・充電器が流用できるのだ。日立工機製品は日常でも大いに活躍するものばかりなので、まずは応募してそこから買い足していけば、DIYにも挑戦しやすいのではないだろうか。キャンペーンについては『厳選! 夏の快適生活応援キャンペーン』をチェック。
Photographed by Kenya Chiba