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友だちや恋人の部屋に行ったとき、その人独特の“部屋の香り”を感じることはないだろうか? 一歩入った瞬間にいい香りがして印象がぐっとよくなったり、過ごす時間が心地よくなったり。その逆もまた然り……。

もちろん、“人の部屋の香り”があるように、自分の部屋にも香りがある。部屋の香りは、そこに住む人のイメージや過ごす時間を左右する大事なポイントだからこそ、大切な誰かを招くときはもちろん、1人で過ごす時も楽しみたい。

連載「暮らしの香り学」では、香りをうまく使って、暮らしをもっと豊かにする方法を、香司・岡本英子さんに教わる。

まとわりつくような湿気の梅雨が終われば、夏本番。気象庁の予報によると、今年も猛暑になるようだ。蒸し暑い夏は何かとニオイが気になるし、気分もどんよりしがち。そんな時こそ取り入れたいのが、香りのチカラだ。

今回の「暮らしの香り学」では、これからの時季におすすめのアロマと、ルームスプレーの作り方を紹介したい。

『いずれも殺菌、抗菌、消毒効果あり。夏におすすめの精油』

ローズマリーの精油

ローズマリー

ペパーミント

思考をクリアに、気分をリフレッシュしてくれる清涼感のある香り。デオドラントや冷却効果で知られる。ミントの香りを嗅ぐと、体感温度が4度下がるという調査結果も(資生堂調べ)。

ローズマリー

沈んだ気持ちを元気付け、頭脳の働きを活発にしてくれる。

ラベンダー

様々な作用を持つ応用範囲の広い精油。リラックス効果で知られるシソ科の植物。

レモン

頭をすっきりリフレッシュしてくれる、フレッシュな香り。室内の空気浄化にも。

レモングラス

>レモングラスの精油

前回紹介したディフューザーを使って香りを楽しんでもいいが、今回はこれらの中から数種類の精油をブレンドしてルームスプレーを作ってみよう。

用意するもの

・ペパーミント、レモングラス、ローズマリーの精油(各4滴)
・ローズウッドの精油(2〜3滴)
・無水エタノール(10ml)
・精製水(40ml)
・50mlサイズの遮光瓶(スプレータイプ)
・ビーカーなどガラス容器
※無水エタノールと精製水はドラッグストアで購入可能

作り方

STEP1

ルームスプレーの作り方、ビーカーなどのガラス容器に、精油と無水エタノール10mlを入れてよく混ぜる。

ビーカーなどのガラス容器に、精油と無水エタノール10mlを入れてよく混ぜる。

STEP2

STEP1に精製水を入れて、よく混ぜる。

STEP3

自家製ルームスプレーをDIY

遮光瓶に、STEP2を入れて完成。

作ったルームスプレーは、玄関やベッドルームなどに好きな場所で使ってみよう。清涼感のある香りが広がって、むしむし、もやもやした部屋や気分を、瞬時に切り替えられるはず。入れる精油の量を変えて、好みの香りのルームスプレーを作ってみるのも◎。

今年の夏は、香りを味方につけて快適に過ごそう!

Top image: shutterstock

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