ギズモード・ジャパンより転載:
いつでもどこでも、これさえあれば。
クラウドファンディングサイトMakuakeで大成功をおさめた、A4サイズのスピーカー付きDJシステム「GODJ Plus」。一般販売もはじまり、早速おうちでブリブリいわしている人もいることかと存じます。
そんな小さな巨人「GODJ Plus」をお借りする機会をいただけました。実機を触る前から色々と妄想はしていましたが、いざ本物を触りだすと、こう、すごいです。楽しさしかないです。そのすごさ、楽しさを少しでもお伝えすべくレビューいたします!
「GODJ Plus」を使うと何ができるの?

DJ的なことがほぼ全部できます。本来DJをやるにはターンテーブルやミキサー、もしくはDJコントローラーやラップトップ、そしてスピーカーなど諸々の周辺機器が必要でした。そういうの、全部いらないんです。コレ1台あればOKなんです。
では具体的にどのような機能があるのか。4カ所のCUEポイント設置、エフェクト、EQ、ミキシング、モニタリング、スクラッチ、シンク機能、サンプラーなどなど。公式マニュアルのpdfが100ページを超えるというところからも、その多機能っぷりはわかってもらえるかと思います。
実際触ってみると、スピーカーとの呪縛的連携から解放されるというのはとてもストレスフリーなことだと実感しました。ビルトインスピーカーは低音まで本当にパワフル!
スピーカーの接続を気にせず、持ち運んだ場所で好きに鳴らせるというのは、触る場所を選ばないということ。それは触りやすさにつながり、プレイをより身近にしてくれます。この感覚はNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)にも似た、どこでも遊べるという享楽に近いです。
「GODJ Plus」を使うとどんなプレイができるの?
曲をつなぐというDJ本来の目的をアシストする、嬉しい機能がたくさん入っています。例えば、CUE1に設定したポイントをビート開始地点と認識してくれるんですが、これが便利。
イントロだけスローな曲のビート単位やテンポも調整しやすくなるし、テンポ解析で裏を取ってしまった曲のビート調整も簡単です。テンポの倍取り、半分化もファンクションキーから1タップ。
百聞はうんたら、実際にプレイしてみた映像をご覧ください(楽曲は自作のものです)。
ミュージカルパッド→曲再生→エフェクト紹介(フェイザー、フランジャー、ディレイ、ローター、ビットクラッシャー、ローパス)→楽器モード→スクラッチ→ループモーション→クロスフェーダーによる曲移行という流れになっています。
フィルターでショワショワさせたり、モーションループで刻んでいったりすると、DJっぽさがマシマシです。ループは決められた範囲をリピートさせることもできるので、ライブではその間にMCとか入れたりとかも。
また、スクラッチに特化したターンテーブル画面では「スクラッチのゲート具合を調節」できます。クロスフェーダーでカショカショやるアレをオートでしてくれる感じですね。画面の小ささゆえ本格的なスクラッチは難しいと思っていたんですが、わりとしっかりキュッキュできて楽しい。使いこなせばかなりプロれる要素かなと。

「GODJ Plus」のグっときたところ
クロスフェーダーモードに「GODJ Plus」独自の「EQモード」があり、フェーダーを動かすとEQも一緒に動いてハイパスフィルターがかかるんです。フィルターをいじらずともサウンドを動かせるのは本機らしい機能。フェーダーカーブはリアルタイムに変更が可能なので、曲によってモード切り替えるのもまたよしです。
プレイしない時に嬉しいのは「オートDJ」機能。選択したフォルダ内の曲を自動でつないでくれるんですが、これもつなぎ方をいくつか設定できます(CUE出し、サビ終わりスタートなど)。BGMマシンにもなるDJコントローラーとか、需要ありまくりだと思うんです。しかも場所とらない。しかもエフェクトをかけられる。

オールインワンというと「一箱に収まっているのはいいけど、それぞれの機能はイマイチなんじゃないのぉ?」と、数多の家電の歴史を省みながら思いがちですが、そんなことはありません。スピーカー、大音量。エフェクト、即戦力。フェーダー、滑らか。遊べて戦えるこのマシンは、多くのユーザーが夢見たものになっていると感じました。
紹介していない機能は他にもたくさんあります。パッドの音色変更やシーケンサー、楽器画面、EQ画面でのビートマッチング、Wav録音などなど。しかし、今回取り上げた一部の機能だけでも「GODJ Plus」の可能性を感じていただけたのではないでしょうか。

これからDJをやってみたいという方や、興味はあるけど機材やソフトウェアがよくわからないという方には本当にオススメしたい。DJコントローラーやスピーカーやらをイチから揃えることを考えれば、価格的にも手頃だと思います。
以下の表示価格は執筆現在のもののため、変更の可能性もあります。詳しくは販売ページでご確認ください。
また、「GODJ-C」とつなげば4トラック再生も可能に!
繰り返しになりますが、スピーカー内蔵はほんと良いですよ。寝る前に布団でキュッキュ、友達の家でキュッキュ、うららかな休日の公園でキュッキュ。そのポータブルさが、DJ的楽しさの数を増やしてくれるはずです。
photo: ヤマダユウス型
source: Makuake, GODJ公式サイト, Amazon 1, 2, YouTube
(ヤマダユウス型)
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