こんにちは。栄養士・栄養カウンセラーの吉川圭美です。肌も体調も、気分上々な私は栄養でつくれる! もっと味方につけていきましょう。今回は、“なんとなく不調”の意外な原因グルテンについて。

何気なく口にしているパンが不調の原因かも

だるさが抜けない、下痢や便秘をしやすい、頭痛がある、肌あれがひどい……。こうした不調は、少しずつ気持ちのテンションを下げてしまうものです。いつもなら楽しい休日も、頭が痛いことで家から1歩も外に出たくなくなってしまったり。何をやってもよくならないという場合はなおさらでしょう。最近、こうした不調を起こすものとして注目されているのがグルテンです。小麦に含まれるタンパク質で、パンやうどんのモチッと感を生み出しているものといえばイメージしやすいでしょうか。

タンパク質はアミノ酸が何百、何千と集まってできたものです。グルテンもそう。胃、十二指腸、と消化器を通りながら少しずつ分解され、最小単位であるアミノ酸の形で腸から吸収されるのが本来の流れなのですが、グルテンを消化するのが不得意な人の場合、これがうまくいきません。さらに栄養を吸収する小腸の粘膜は、よくザルにたとえられます。通常であればアミノ酸のように小さいものを通し血液中に入れますが、腸が弱く粘膜が荒れてしまっている状態、つまり目の荒いザルのようになった状態だと、大きい分子も血管に入ってしまうのです。

一方で、身体には細菌をはじめ異物を外に出す機能・免疫が備わっています。人によってはグルテンの大きい分子が反応してしまうことがあり、さまざまな不調があらわれる、といったことがあります。疲れやすくなったり、頭痛が起きやすくなったり、太りやすくなったり。さらには老化も進みやすくなるというから見逃せません。しかも、グルテンによる不調は時間がたってから起こるので、原因がわかりにくいのも困りものです。

パン好き、麵好き、ケーキ好きな人は、まずは以下のチェックテストを試してみてはいかがでしょう。

グルテン不調チェックリスト

□疲れがとれない
□常に身体がだるい
□頭痛や肩こりがある
□関節痛がある
□腹痛、下痢や便秘を繰り返す
□つい食べ過ぎてしまう
□食後に膨満感や胃もたれがある
□アトピー、ぜんそく、花粉症などのアレルギーがある
□肌荒れや乾燥肌に悩んでいる
□集中できない
□イライラする
□生理不順や重い生理痛がある(女性の場合)

パン食をやめたら見えてくるものがある

チェックシートで当てはまることが多い方、思い当たる節がある場合、ぜひ試して欲しいのが、小麦製品を2週間ほど抜いてみること。小麦はパンやうどん、クッキーなどの焼き菓子のほか、しょうゆや味噌にも含まれています。一度しっかり抜いてみて調子がよくなった場合は、もしかしたらグルテンの影響なのかもしれません。肌がきれいになった、朝の寝覚めがよくなった、頭痛や肩こりが治った、といったさまざまな変化があらわれるのだとか。テニスプレイヤーのジョコビッチもグルテンフリー食に切り替えたら、試合に勝てるようになったというから見逃せません。

じつは私も、小麦グルテンの影響を受けていることがわかって驚いているひとりです。まず取り入れたのが、パンを惰性で食べないこと。人と会うときなどにとどめています。つらいかなと心配していましたが、あまり食べたい気持ちにならないのには自分でも驚いています。しょうゆや味噌はそれほど影響がないようなので普通に。そうすると、朝に感じていたどうしようもないだるさがなくなってきた様子。よくわからない不調の土台を見直す方法としてもよさそうです。

参考『2週間で体が変わるグルテンフリー健康法』溝口徹著/青春新書

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