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cowcamoは、2015年にリリースされた中古住宅のオンラインマーケット。建築デザイン・テクノロジー・不動産と3つの領域を手がける、場の発明カンパニーtsukuruba(ツクルバ)が運営している。

販売物件がある街自体を取材して紹介したり、部屋ごとにキャッチコピーを付けるなど、通常の“不動産を販売するWebサイト”とは少し異なる。こういったコンテンツづくりは「cowcamoコンテンツチーム」が手がけているらしい。

物件のスペックだけでは語り尽くせない、住まいの「ストーリー」を伝えるcowcamoコンテンツチームの伊勢谷亜耶子さん若菜五月さん平野翔子さんにお話をうかがった。

その街ありきで不動産を紹介するのがcowcamo

tsukuruba(ツクルバ)が運営するcowcamoは、中古住宅のオンラインマーケット。物件のスペックだけでは語り尽くせない、住まいの「ストーリー」を伝えるcowcamoコンテンツチームの伊勢谷亜耶子さん、若菜五月さん、平野翔子さんにお話をうかがった。リノベーション済みヴィンテージマンションの見極め方とは_1

左から平野翔子さん、伊勢谷亜耶子さん、若菜五月さん

──cowcamoのサービスや体制について教えてください。

伊勢谷さん:cowcamoは、中古リノベーション済みマンションに特化したウェブサイトです。対象は主に東京都心部エリアで、内装だけじゃなく、街の雰囲気やマンション自体の管理体制まで含めてセレクトしています。

私たち3人は、不動産情報をピックアップして取材するかを判断するコンテンツチームです。ライターさんに適宜取材を依頼したり、自分たちで取材に行くこともあります。それとは別に、物件の案内から契約までを担当するエージェントのチームがありますね。

──どのように掲載する物件を探しているんですか?

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cowcamoのサイトページ

若菜さん:膨大な物件情報の中から、毎週100件以上新しい物件をチェックしています。ただ、それだけの数を見ても掲載したい物件は10件あるかないかですね。ビビビッと来るものがないなあ、ないなあって言いながら探していますよ(笑)。

伊勢谷さん:まず販売図面を見て、管理費や修繕積立金、広さに対しての価格、坪単価などを総合的に判断して、市場的なバランスを見ます。それからGoogleマップのストリートビューで周辺をチェックして、周りにどういう施設があるか、方位や階数でだいたいどの位置の住戸なのかを特定し、日当たりはよさそうか、どういう景色が見えそうかを確認し、実際の暮らしを想像します。

Googleマップは、販売図面からは分からないことが見えるんです。例えば、両サイドを線路や大通りに囲まれている物件でも、マンションの最上階の部屋で、ルーフバルコニーが付いていて気持ちいい緑が望めるなど……不動産的ネックを越える魅力的なポイントがあれば掲載しています。

──cowcamoサイトがオープンした2015年1月、コンテンツ担当は初め伊勢谷さんおひとりだったと聞きました。それが今や、ライターさんも入れて20名規模のサービスになっていますね。手応えを感じたのはいつ頃ですか?

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中目黒にあるtsukurubaのオフィス

伊勢谷さん:やっぱり、契約数が目に見えて増えてきた頃ですね。最初は知り合いとか、知り合いの知り合いが利用してくれてたんですが、そのうち別フィールドの人も問い合わせしてくれるようになって、徐々に新しいお客さまが増えていきました。とはいえ、今ようやく動き出した、という気持ちもあります。

「東京」ってもっと広いのに、選択肢が狭いなんてもったいない

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──cowcamoのように物件の取材まで行う不動産サイトは、業界ではスタンダードなのでしょうか?

伊勢谷さん:不動産サイトというと、通常みなさんが物件検索をするときに使うポータルサイトが有名ですよね。ああいったサイトは売り主さんから広告料をもらって物件情報を掲載していますが、cowcamoの場合は、独自の視点で取材をして記事にまとめる点が、他のサイトと大きく違うところかもしれませんね。

ただ、それも売り主さんの協力があってこそ。毎回売り主さんの言葉を記事内で紹介するようにしていますが、なかには「忙しくてそこまで対応できない」という方もいらっしゃいます。

それでも私たちがオリジナルの記事にこだわるのは、誰かから誰かへとバトンパスされる“中古物件”を取り扱うからです。「庭の柿の木にこんな思い出があるんです」といった以前住んでいた方にしか分からないエピソードや、売り主さんが今回のリノベーションに込めた想いを次の人に引き継いでほしいから、なるべく売り主さんのお話を聞いています。

それが「1軒1軒に物語がある」というコンセプトに繋がっているんです。

──cowcamoは、家だけじゃなく街についても細かくまとめられていますね。

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平野さん:cowcamoのお客さまの層は、20後半〜40代の初めて家を買う方々。皆さん平日は仕事が忙しく、たまに早く帰れたら一杯飲んで行こうかな、休みの日はちょっと外に出ようかなっていう生活スタイルの方が多いです。だったら、家以外の時間を豊かに過ごせる街で暮らすほうがいいなと思うんです。

商店街がある街が好きなのか、大通りがドンとある開けた街が良いのか、そういう住んでみないとわからない情報を、なるべく記事に入れたいと思っています。

tsukuruba(ツクルバ)が運営するcowcamoは、中古住宅のオンラインマーケット。物件のスペックだけでは語り尽くせない、住まいの「ストーリー」を伝えるcowcamoコンテンツチームの伊勢谷亜耶子さん、若菜五月さん、平野翔子さんにお話をうかがった。リノベーション済みヴィンテージマンションの見極め方とは_8

若菜さん:僕は東京出身なんですけど、地方出身の方は上京して自分が住んだ街のことしか知らない人が多い気がして、「東京ってもっと広いのにもったいない」と思っていたんです。

例えば大井町なんかは、駅前は商業ビルが立ち並んでるけど、裏通りに入ると古い飲み屋街があるんです。あのギャップこそ、街の魅力。僕たちはそういうところまで見せたくて、街の色が滲むような記事にしていきたいんですよね。


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