学問の神・菅原道真公を祀る北野天満宮や、陰陽師・安倍晴明公を祀る晴明神社のある京都市上京区。本屋「YUYBOOKS」を営むデザイナーの小野さんは、上京区にたたずむ一軒家に住んでいます。この一軒家を選んだのは、ある理由があったからです。
お気に入りの場所
好きなものだけを集めた2階の部屋
以前住んでいた京都市内のマンションから引っ越しを考えていたとき、どれだけマンションを調べても、どれも同じに見えてしまいピンと来なかった小野さん。
そんなときに見つけたのが、この一軒家。家で仕事をすることが多く、2階には好きなものだけを集めたのだそう。
作業台を設置したキッチン
引っ越し当初、水周りが狭かったことから、材料を置いて調理するスペースが欲しかったのだとか。作った料理を置いておける大きなステンレスの作業台で、毎日楽しく料理することができる。
この部屋に決めた理由
「職業柄、家に本が増えていくようになって、広い家を探していました。不動産会社ではなかなか見つからず、物件情報サイトで見つけて訪問。風呂や床もまっさらな状態になっていて、すごく気に入ったんです」
残念なところ
キッチンに照明が付けられない
キッチン周りに明かりを付けられる場所がなく、夜に料理をするとき暗いのが難点だ。
人を招待すると、道に迷う
「ここは、大通りから中に入った位置にある一軒家。この辺りの道は狭く、方角によっては入って来られない立地なので、招待してもほとんどの人が迷ってしまうんですよ」
お気に入りのアイテム
好きなものを飾るためのディスプレイ棚
ヤフオクで購入した、色の塗られてない、工事現場で使われているようなハシゴを立て、それに平板を乗せてディスプレイ棚に。集めたお気に入りのものたちを、友人がきれいに配置してくれたという。
海岸がプリントされた布団カバー3点セット
海岸がプリントされた布団カバー3点セットは、以前ベルリンを訪れた際に購入したお気に入りブランド「BLESS(ブレス)」の製品。
大量の本が収納された本棚
「職業柄、店にディスプレイしている本以外にも家にたくさんの本を置いているので、後で読めるよう目に見えるとこに配置してます。本棚は身内から購入したものと、IKEAの本棚の併用です」
暮らしのアイデア
開放感のために仕切りはすべて無くす
せっかく広い家に住んだからにはより広さを感じたいと、仕切りはすべて外してしまったそう。空間の仕切りには布を使っており、特に山がデザインされた暖簾がお気に入り。
空間を広く見せるため、カーテンは白に統一
「空間を広く見せる白色のカーテンを、すべての部屋で使っています。窓が大きくサイズの合うものがなかなか見つからなかったので、白い布を買ってきて裁断しました。イケアのカーテンレールでとめています」
これからの暮らし
「ひとり暮らしにしては家が広すぎることもあり、1階はほぼ使うことがないんです。誰かを泊めたりできればなと思います。
次はぜひ海外に住みたいですね。やっぱり、家は今と同じように広々とした空間が良いです」
デザイナー / YUYBOOKS代表 / 京都精華大学非常勤講師
1980年、神戸生まれ。2007年より1-10designに参加、モーションデザイナーとしてウェブサイトからデジタルサイネージまで様々なフィールドに渡る制作に関わる。在籍中の2013年個人活動としてYUYBOOKSオープン。本をコミュニケーションツールとし、企画やデジタル作品を展開。2016年よりデジタルの活動をフリーランスへ。デジタルばりばりつかってアナログなもの集めています。
yusukeono.com