田園都市線の三軒茶屋駅から徒歩13分ほど。静かな住宅街の一角に、山岸さん一家が住む分譲マンションがあります。昨年12月にフルリノベーションをして引越したこともあり、中は新築のよう。しかも同じマンション内で2度、別の家をフルリノベーションしているとは……はたしてどんなこだわりが詰まった家なのでしょうか?
職業:会社員
場所:世田谷区
面積:約80平米
家賃:非公開
築年数:約30年
お気に入りの場所
開放的なバスルーム
広々とした開放感のあるバスルーム。浴室をガラス扉にするだけでなく、トイレの仕切りもなくす大胆なアイデアを採用している。洗剤などのストックは別に収納する場所があり、この空間には必要なものだけを置くようにすることで、整理整頓しているそう。
「洗剤のジェルボールは、詰め替えて使っています。市販のパッケージは生活感が出るので、あまり好きじゃないんです……」
夫婦兼用の作業部屋
「作業部屋」と呼ばれる夫婦兼用の作業スペース。習子さんの趣味が作曲ということもあり、デスクの上にはキーボードやターンテーブルが置かれている。過去にバンドのデモテープを制作していたこともあるそう。
「年に2、3回ほど作曲の依頼が舞い込むので、そういうときはここで制作をしています」
食事もくつろぐのもできるダイニング
L字型のソファとダイニングテーブルはUNICOのもの。まだお子さんが小さいため、汚してもすぐに拭けるようにと合皮のソファを選択。リフォームしたあとで家具探しを始めたそうだが、サイズ、雰囲気ともにダイニングスペースにピッタリ。
この部屋に決めた理由
ここに引っ越す前は、向かいにある同マンションに8年間住んでいた山岸さん夫婦。以前はリビングの前が駐車スペースで光が入りづらかったのに対し、今は南側が開けていて、とても明るい。面積が広くなり、使い勝手もよくなったという。
「本当は始めからこちらの棟に住みたかったんですが、当時は空きがありませんでした。それで向かいの棟を購入しましたが、去年こちら側で空きが出ることを知って、思い切ってマンション内で引っ越しをすることにしたんです」
詳しいエピソードは、リノベストーリーをご覧ください。
残念なところ
取り付けるものが限られてしまったブラインド
内装工事を依頼したのは、リノベ会社ではなく工務店。ブラインドには色々なサイズ、重量があるため「ブラインドを取り付けたい」と伝えただけでは、以前から欲しかったものが取り付けられなかった。
「窓が二重窓だったり、構造上の理由だったりで、気が付いたらブラインドの選択肢がとても少ない状態でした……。でも、思ってたよりも雰囲気が良かったので、いまのブラインドにして結果オーライでした(笑)」
プリント・フローリングなこと
マンションの規定で本物のフローリングを採用できず、できるだけ本物に近いプリント・フローリングを選んだそう。だが、やはり踏み心地が本物とは違うのが気になるという。
「ただ、犬が2匹いるので、汚れてもすぐに拭けるメリットはありますね」
お気に入りのアイテム
壁掛けできる「ダイソン」の掃除機
リビングの壁に取り付けたダイソンの掃除機は、必要な時すぐに使えて便利。
「前は洗面所に取り付けていたんですが、思い切ってリビングに付けて正解でしたね」
『スター・ウォーズ』グッズ
ご夫婦ともに好きな『スター・ウォーズ』アイテムが、さりげなく部屋に散らばっている。存在感のあるマスクは、結婚記念日にもらったもの。
絵本『かおノート』
tupera tupera著の『かおノート(WORK×CREATEシリーズ)』が、お子さんのお気に入り。本棚から取り出してきて見せてくれた(かわいい……)。
暮らしのアイデア
イケアのキャビネット「IKEA PS」を造作収納にして、スッキリ暮らす
中が見えないため、細々したものを収納できるイケアのキャビネット「IKEA PS」。造作収納をつくるまでの仮のものだが、以前の家でも色違いを使っていたお気に入り家具で、鮮やかな赤色が効いている。鍵が付いているため、子どもがイタズラする心配もなし。
「郵便物や封筒などの細々したものは、とりあえずこの中に入れています。そのあと、時間ができたときに要るものと要らないものに仕分けします。これだけでも部屋が散らかるのを防げますよ」
キッチンの細々したものは、いろいろなボックスに収納
白いタイルに黒い目地が素敵なキッチンでは、無印良品の収納ボックスを活用し、細かいものを収納している。
これからの暮らし
「この辺りは駅からも少し距離があるので、すごく静かで暮らしやすいんです。保育園にも入れたし、小学校も近いので、当分はここに住み続けたいですね。将来的にどうするかはあまり考えていないのですが、いまのうちに好きな場所で、好きなように暮らしたい、と思っていますね。いつなにが起こるか分からないし、急に実家に帰ることもあるかもしれない。そんなことを考えていたらキリがないので、いまを楽しんで生活する。夫婦で大切にしているのは、なによりそこですね」
番外編:子どもグッズを収納するアイテム
イケアの「KLÄMTARE」に子どものおもちゃを収納
どんどん溜まる子どものおもちゃは、すべてイケアの収納ボックスの中へ。軽くて頑丈で、取り出しやすくて片づけやすいので、リビング収納が少ない家におすすめの収納術。
木の素材がやさしい、手作りの本棚
絵本は、インターネットで注文をした、オリジナルの手作り本棚に収納。イケアのトナカイ型木馬「ロッキングムース EKORRE」など、木のおもちゃが多いのも印象的だった。
子ども部屋もスッキリ。
Photograghed by Daisuke Ishizaka