アメリカのサンフランシスコでは「朝食は1日の食事のうちで一番大切」と考える人がたくさんいます。
そこで今回、サンフランシスコ在住の私が、サンフランシスコに来たらぜひ試してほしい「朝ごはんの楽しみ方」を紹介します。
みなさん平日は毎朝、忙しく過ごすことが多いはず。週末にはあえていつもより少し早起きをして、時間を気にせずにゆっくりと丁寧に過ごすのが、サンフランシスコ流の朝食です。
一番のオススメは、ミッション地区の大通りから少し離れたところにある、サンフランシスコで1番人気のベーカリーの2号店「Tartine Manufactory(タルティーンマニュファクトリー)」。食のオスカー賞とも呼ばれる「JAMES BREAD FOUNDATION AWARDS」を3年連続で受賞しているベーカリーです。
霧が多いサンフランシスコでは、少し暖かい朝はなかなか貴重です。大きな窓から陽の光が降り注ぐ、白を基調にしたタルティーンマニュファクトリーの店内なら、素敵な朝を最大限楽しむことができますよ。
1号店は、行列ができているのが日常茶飯事で、店内で食べられることはごく稀。でも、行列ができるのは昼からなので、朝はとっておきの時間を過ごせたりします。しかも、タルティーンマニュファクトリーの魅力は、店内で多くの人が過ごせるスペースの広さ。
店内には、コーヒーショップ(コーヒー製作所)、アイスクリーム店(クッキーとアイスクリーム)、ベーカリー、バーがあり、サンフランシスコではとても珍しいオープン空間もあります。
少し肌寒いサンフランシスコでも、朝からあたたかいコーヒーを飲みながらゆったりとした空間を楽しめたら、幸せを感じること間違いなしです。
ショーケースに並ぶペイストリーをチェックして、オーダー紙に記入するのが、タルティーンマニュファクトリーのシステムです。
最上級のペストリーやサンドイッチ、季節のフルーツを使ったパンプディング、ジャム入りのパンが目の前に並ぶと、朝から食欲が湧いてきます。
サンドイッチには、レシピ本になるほどの人気メニューの1つ「カントリーブレッド」。フランスで修業を積んだオーナーシェフが、オーガニックの小麦粉や山の天然水を使い、薪火のオーブンで焼き上げます。
平日の朝食のために、焼きたてのおいしいカントリーブレッドを買って冷凍保存しておけば、どんなに忙しい朝も少し贅沢になりますよ。
私の朝の定番は、オープンブレッドのサンドイッチか、フルーツを使った甘いデニッシュです。
店内にいい香りを放つオーブンの横にはバーがあり、朝食を食べに来たはずなのに。長居してしまいそうです。
サンフランシスコを訪れたら、朝の時間を大切にして、1日を素敵にスタートさせてみてください。
Photographed by Tartine