というか、セカンドはあったのか!?
子どもの頃はよく飲んでいた人も、大人になるとなぜか飲む機会は激減。ところが、コーヒーを愛するサードウェーブ系男子たちの間では、今年から「麦茶」を飲む人が増え始めているといいます。
ただし、値段や利便性よりも、こだわりのあるものを好むサードウェーブ系男子。コーヒーと同じように、麦茶もパックではなく「丸粒麦茶」を好み、なかには大麦を収穫して焙煎する人までいるんだとか。時代はまさに「サードウェーブ麦茶」へと進化していたのです。
なぜ、いま麦茶がブームなのか?
麦茶はノンカフェインなので、子どもからお年寄りまで、時間を気にすることなくゴクゴク飲めるのが特長。最近の研究では、麦茶の健康飲料としての側面が注目されていて、その効果効能は書き出すとキリがありません。
全国麦茶工業協同組合のホームページによれば、静岡大学と京都薬科大学の共同研究で、麦茶は胃の粘膜を守り、糖尿病合併症を防ぐことが判明。発がん性物質にも効果を発揮し、血液をサラサラにするピラジンを多く含み、虫歯を予防する作用があり、生活習慣病を軽減する抗酸化作用があることもわかっています。
健康食品やヘルスケアへの関心が高まる中、日本人が古くから愛飲する麦茶に注目が集まるのも、ある意味当然の話というわけです。
おいしい麦茶の煮出し方
今回は麦茶パックよりも風味がよく、芳醇な香りが楽しめる「丸粒麦茶」を煮出してつくる方法をご紹介します。
まず用意するのは、お好みの丸粒麦茶。700~800mlの水に対して約15gを使います。
沸騰したお湯にそのまま入れてもいいのですが、もしひと手間加えたいなら、フライパンで2分ほど軽く煎ると、風味をさらにアップさせることができます。
ただし、から煎りしすぎると麦の栄養素が変化するので注意してください。2分以内が目安。
水が沸騰したら丸粒麦茶を投入します。そのまま5~10分ほど煮詰め、麦茶がちょうどビールのような琥珀色に変化すれば完成。煮出している間、部屋中が麦茶の匂いに包まれます。
煮出した麦茶には少し沈殿物が混ざっているので、コーヒーフィルターなどでろ過しましょう。これで透明感のある麦茶の完成です。
できたての麦茶、まさに琥珀色です。
芳ばしい香りを楽しむならホットがおすすめ。サッパリした後味ながら、口の中にかすかに残るやさしい甘さ。たしかに、これはうまいかも……。
丸粒麦茶の量や煮出す時間によっても味わいは変化します。氷で冷やして飲むなら、少し濃い目に煮出しておくこと。今回はすでに焙煎された麦を使いましたが、こだわり派の人は焙煎から挑戦してみると、さらに贅沢な香りが味わえそうです。
ネットが買えるおすすめの丸粒麦茶
今回使用した麦茶はこちらの「みどり園 麦茶 ジャンボ純 1kg」。Amazonでは、都内への送料込みで782円。1kg入ってこの値段はお買い得です。たっぷり使いたい人におすすめ。
Amazon麦茶部門のベストセラー1位は「はくばく 丸粒麦茶 30g×30袋」。国内産六条大麦を100%使用したもので、パック入りなので後片付けもカンタン。気軽に試したい人にはこちらが人気。
焙煎前の大麦が欲しい人には「国産ぷちっと大麦 九州産100% 600g」。焙煎といっても、大麦をフライパンでから煎りするだけ。煎りたての麦茶は、きっと格別な味わいになるはず。
麦といえば秋のイメージがありますが、麦茶で使用する大麦の収穫シーズンは初夏。来年の収穫の頃までには「麦茶マスター」になって、みんなにオリジナル麦茶をふるまってみてはいかがですか?