パン派であるわたしの定番朝ごはんはトースト。
こんがり焼いた食パンにバターを塗ってサクサクいただく……。起きたての体が目覚める瞬間です。
ここで厄介なのが、カチカチにかたまったバター。
忙しい朝、バターを常温に戻す余裕はなく、焼きたてのトーストの上にバターをのせ、余熱でなんとなく溶かして塗っていたわたし。
塗っているうちにトーストの表面がボロボロになってしまったり、均一に塗ることができなかったりと、長年トースト × バターの関係には悩まされ続けてきました。
そこで見つけたのが、一見キッチンツールとは無関係のちょっとお堅い会社が作った、パン派の救世主「アルミバターナイフ」。
熱伝導に優れたアルミならではの、すばらしい溶け具合をご紹介しましょう。
「アルミバターナイフ」は、バターはトーストの上で溶かすという考えを根本から覆し、削り溶かすという、目からうろこの新発想なんです!
熱伝導率が高いアルミは、手に握っているだけで体温が伝わる性質を持ちます。
そこに着目し、体温を使ってバターを溶かすのがアルミ製のバターナイフ。
つまり、削りながら溶かすため、トーストにのせるときは、すでにバターがなめらかな状態になっているというわけです。
開発したのは、新潟県燕市にある、関川鋼販株式会社の子会社「アイデアセキカワ」。
アルミニウム・ステンレス材料の販売やプレス加工を行う同社は、その技術を応用したアイディアグッズを多数販売しています。
燕市は、金属製品の産地として昔から全国・世界的に知られており、その技術の高さはすでにお墨付き。その証となるのがメイド・イン・ツバメのロゴマークです。
職人たちの腕と日本の技術が融合されたキッチンツールは、バターナイフのほか、アルミアイスクリームスプーン、トングなどにも応用されています。
カチカチバターが、おもしろいほどスルスル削れる
冷蔵庫から出したばかりのカチカチにかたまったバター。常温で保管しておいたアルミバターナイフで削ってみると……
おもしろいほどにスルスルと削れるではありませんか!
体温がじんわりとナイフに伝わっているのがよくわかります。
バターを大量に使いたいときは、ナイフ部分でカットすればOK。バターを常温に戻す手間が省けて便利です。
こんがりトーストに、削ったバターを塗ってパクリ。塗りムラがないので途中でバターを足し塗りする必要もありません。薄く帯状に削ることができるので、お好みの分量に調整できるのもうれしいですね。
バターのほか、チーズ、ピーナッツバター、チョコレートクリームなども使うことができる、金属メーカーが作ったピラータイプのバターナイフ。
これがあれば、朝食がもっと楽しくなるかも。
アルミバターピーラーナイフ[Amazon]