企業と建築家が協働してこれからの未来の家を考えるおしゃれでおもしろい東京の展覧会housevision

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「新しい常識で、都市に住む」

ひとり暮らし世帯が全体の30%を超え、さらに増え続ける今、これからの家のあり方や、人々の集合のかたちを模索する展覧会が、東京都・青海で開催されています。

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HOUSE VISION」は、2013年の第1回東京展「新しい常識で家をつくろう」に続き、今回で2回目の開催。テーマは「CO-DIVIDUAL ── 分かれてつながる/離れてあつまる」です。

人、街、地域、テクノロジーなど、個になっているものをどう再集合させるか、15社の企業と13人の建築家・クリエイターが協働して提案します。

展覧会ディレクターは原研哉さん、会場構成は2013年と同じく隈研吾さん、企画コーディネートは土谷貞雄さん、参加クリエイター陣も含め、そうそうたる顔ぶれです。

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いちばんの特徴として、12個の展示はすべて原寸大で、実際に中に入って「これからの家」を体験できます。実際に確認申請も通して建っているんです。

会場内のテントには1,500本の奈良県・吉野杉を使用。展示物を繋ぐブリッジと合わせて展覧会終了後に再利用できるよう、角材をできるだけ加工しないで使用されています。


旅行者と地域住民のコミュニティを育む「吉野杉の家」

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Airbnb×長谷川豪さんによる「吉野杉の家」は、地域住民と旅行者のコミュニティを形成するための宿泊施設。

地域コミュニティ自体がホストとなり、旅行者と新しい関係を築く家です。

1階は誰でも利用できるコミュニティスペースで、2階に旅行者が宿泊します。地域の人がふらりと立ち寄って自由に使い、旅行者をもてなしたり、コミュニケーションをとることができます。

建材にすべて吉野杉を使用した空間は木のにおいに溢れ、優しく落ち着く空間でした。何より、なめらかな足触りと、上から吊られた階段が美しい……。

展示後は、奈良県・吉野町実際に移築され、Airbnbに登録されます。「世界中どこでも自分の家になる」Airbnbらしい発想の家は、これからの旅とコミュニティのあり方を提示していますね。


二拠点居住者のための「棚田オフィス」

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無印良品×アトリエ・ワンによる「棚田オフィス」は、都市と農村で、今ルーミーも注目する二拠点居住を構想します。

関東地方の南東に位置する房総半島にある集落「釜沼」は、米作りが盛んですが、高齢化によって田植えや稲刈りをする人手が足りない状況。

無印良品は元々、この集落と交流を行い、人を集めて作業の手伝いをしているそうです。

今年10月を目処に実際に移築されるこの建物は、伝統的な木造建築をイメージした作業場。1階は地域の人と一緒に使う農作業場、2階は稲田が見渡せる、PCでの作業スペースになっています。

「棚田オフィス」が素敵なのは、ホームセンターなどで広く流通している素材を使っているので、建設も修理もしやすい点。また、多くの職人さんが作れる木造になっていて、かつ設計図は今後一般に公開されるので、作りたい人や団体が、比較的容易に建てられます。

PC1台でどこでも仕事ができる時代、稲田に囲まれて仕事するのもいいのでは?


定住しない人のためのリノベーション「遊動の家」

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三越伊勢丹×谷尻誠さん・吉田愛さんによる「遊動の家」は、定住しない人のためのリノベーションがテーマ。

「ニュー・ノマド」という、仕事で世界を飛び回り、だからこそ日本にいるときには、自分の好むものや日本らしいものをしっかり楽しみたい、という人を対象にしています。

ひとところに留まらず、世界中で仕事をして、交友範囲が広く、嗜好も明確で、ときには友人を招いてホームパーティをする……実際にそういう暮らし方の人は増えているのではないでしょうか(私も惹かれます……)。

三越伊勢丹は、実はリノベーションやインテリアコーディネートも手がけています。なんといっても、百貨店の高い商品調達力があるので、施主の「こういう家にしたい」「こういうものが置きたい」ニーズに、ばっちり応えられるのが強み。

谷尻さん、吉田さんによる、茶室を採用した和モダンな空間はシンプルで、あえて作り込みすぎない余白が、大人の余裕を生んでいます。

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