今回は、アメリカ・NYからお送りします。
NY歴19年のコバヤシユズルさんと、NY歴10年(アメリカに16年)のハヤシアキさん。4年前から一緒に暮らす、日本人カップルの2人です。彼らの部屋は、1935年に建てられた繊維工場をリノベーションした物件だけあり、天井が高く、おもしろい場所に柱があったりと、個性的な空間。2人のこだわりや趣味を互いに尊重し合ってインテリアが作られています。
職業:ユズルさんは建築家 アキさんはグラフィックデザイナー
場所:アメリカ・NY Brooklyn Clinton Hill
面積:1Bed room 60平米
家賃:非公開
築年数:リノベーション後、約15年
お気に入りの場所
大きな窓が3つ並ぶ窓際
日当たりのいい窓際には、大きな窓が3つ。開放的な空気が流れるのは、この窓のおかげ。
DIYしたDJスペース
当初はこの2倍の大きさになる予定で、2人で協議した結果現在の大きさに。ユズルさんは、目線まで計算して図面を制作したそう。半田ゴテでハンドルをつけた、オリジナルヘッドフォンまである。
開放的なキッチン
カウンターテーブルもあり、使いやすい形のキッチン。先に帰ってきた方が料理をするのが、2人の決まりごと。
「お互い忙しいので、支え合いが大切ですね」
この部屋に決めた理由
家賃も高く、とにかくアパート探しには苦労が多いNY。
「4年前のブルックリンは、場所によって違う雰囲気がありました。僕は学生時代、この近所にある美術大学に通っていたので、ゆかりを感じるこのエリアに住みたいと思って物件を探し始めました。初めにこの家を見に来た時、窓の開放感がすごく気に入って、ここに決めちゃいましたね。コンクリートの壁が厚ので、大きな音を出しても大丈夫で、他の部屋の音も聞こえないのが気に入っています」
残念なところ
「窓が大きいのはとても気に入っているのですが、向かいのビルとの距離が近すぎるので、カーテンを開けるのに少し戸惑いがありますね……」
お気に入りのアイテム
万年筆
万年筆によるカリグラフィの動画に惹かれて、ユズルさんがはまってしまったという万年筆。「PILOT Namiki Falcon(ナミキファルコン)」は、アキさんからのプレゼント。ユズルさんが気に入っているインクは、Pilotの「月夜」というカラーだそう。
オーダーメイドイヤホン
オーダーメイドで耳型を取り、その耳型に沿ったイヤホン。Custom Artで購入可能だそう。
大きいダイニングテーブル
友人が集まることも多い2人の家にぴったりなのが、ユズルさんがDIYで作った大きなダイニングテーブル。
「友人から譲り受けたドアに脚を付けて、そのままテーブルにしました」
椅子たち
「2人と猫1匹しか住んでいないのに、椅子が14個もあるんです」
笑いながら見せてくれた椅子は、イームズのチェアや、アンティークの学校の椅子など。人が集まる時に活躍する。
暮らしのこだわり
作れるものは、なるべくDIYする
ダイニングテーブルやDJスペースの他、家具のほとんどはユズルさんの手作り。ランプは、DIYで壁にパイプを取り付けて吊るしたそうだ。
「DIYすることで愛着もひとしおになりますね」
空間の有効活用
部屋をなるべく狭く感じさせないよう、自転車は天井に吊るしている。
これからの暮らし
「2人ともNYでの生活が長いですが、もっとNYを深く知りたい、まだまだ知らない世界がある街だと思っています。エリアにはこだわらず、マイペースに生活ができる場所を探していきたいですね。やっぱりこの近所かな(笑)」