新宿駅から小田急線でおよそ20分。世田谷区の閑静な住宅街である喜多見に、緒方裕さんの部屋があります。駅前の住宅地を通り抜け、ひときわ新しくて綺麗なテラスハウスが今回の目的地。植物、スケボー、写真、洋服、靴……多趣味すぎる緒方さんが、この部屋に決めた理由とは?
職業:アパレルブランドの営業
場所:東京都世田谷区
面積:1LDK、メゾネット+ロフト 50㎡程度
家賃:非公開
築年数:築0.5年 テラスハウス
お気に入りの場所
広いテラス
広々とした1階のテラスでは、趣味である植物類や、最近購入したビニールプールを満喫している。以前学芸大学に住んでいたときより、家にいる時間が俄然多くなったそうだ。
「帰宅したらまず、植物の世話をするのが日課ですね。休日にはColemanのデッキチェアで横になったりして、のんびり過ごしています。この間購入したプールはちょっと大きすぎて、膨らませるとテラスが埋まってしまいました(笑)」
天井が高い、ロフト付きの2階
ロフトのおかげで、かなり開放感がある2階。窓が大きいので明るいが、夏場もあまり暑くなく、ロフトで寝ても快適だという。
2階には、緒方さんのワークデスクやIKEAで購入した写真用のサイドデスク、彼女用の収納ラック、ウォークインクローゼットなどがある。この空間をどう使っていくか、現在2人で模索中だそうだ。
収納が多いキッチン
彼女の城である広いキッチンは、引っ越して日が浅いとはいえ、驚きの綺麗さ。収納がかなり多く、炊飯器などいろいろなものを棚の中にしまうことで、生活感を和らげている。食器洗浄機などの設備がビルトインしていたり、洗い場がすごく広かったり、なんとも高機能。
この部屋に決めた理由
多肉植物などを育てるのが趣味とあって、とにかくテラスがある部屋を探していた緒方さん。何軒か内覧した物件のうち、1軒目で出会ったこのテラスに一目惚れしてしまったそう。
「本当はもっと都心寄りに住みたいと考えていて、何軒か見たんですけど、この家のテラスや設備が忘れられなかったです……」
残念なところ
階段側の壁の色
階段側の壁だけ、差し色としてやわらかいクリーム色になっているのが素敵だが、緒方さんはあまり気に入っていないという。
「この壁がとても広いし、よく通る場所なので、本当は写真やポスターを貼りたいんですけど……この色の壁だとなかなかやりづらいんですよね」
外に虫が多いところ
テラスの前の土地にはこれから住宅が建つ予定で、まだ造成前。草が伸びた空き地なので、虫が多いのが残念だそう。
「景色的には前に住宅が建たない方がいいんですが、本当に虫が多いので、早く家が建って欲しいですね(笑)」
お気に入りのアイテム
手塩にかけている植物たち
植物たちは、都内でなく郊外の園芸店まで遠出して購入してくることが多い。毎日状態を見て、声をかけてあげるのが、生き生きと育てるコツだとか。
「郊外で購入するほうが、おもしろい種類が多くて、値段も圧倒的に安いんですよね。世話や水やりは、彼女にはやってもらわず、毎日絶対自分でやります」
ACMEのワークデスク
ACME Furnitureで一目で気に入った、緒方さんのワークデスク。彼女に、それはいらないでしょ、と言われたものの「絶対にいる!」と譲らなかったお気に入りアイテム。
こだわりのフィルムカメラ
フィルムカメラでの写真撮影も、緒方さんの趣味の1つ。同行したカメラマンがおお! と唸るほど、状態のいいレアカメラが揃っている。撮影した写真の一部は、ワークデスク前に飾ってある。
スケボーの板
スケボーも緒方さんの趣味(……って緒方さん、趣味多すぎません?)。ボードは月に1回のペースで取り替えるそう。傷がついたボードは、足をつけてちょっとしたスツールにDIY。
APOTHEKE FRAGRANCEのお香と、KUUMBAのお香ホルダー
「前までは違うお香を使っていたんですけど、香りがいいAPOTHEKE FRAGRANCEのお香を見つけて、それからずっと愛用しています。KUUMBAのお香ホルダーは、床に灰が落ちないデザインで気に入っています」
暮らしのアイデア
インテリアのトーンを合わせて、統一感を出す
こだわりのインテリアは、暮らしにうまくフィットしている印象。最近少しずつ買い揃えている家具類はACMEのものが多数。後輩が働いている関係で、いろんなアドバイスをもらいながら購入を検討するそう。また、アウトドアグッズがいたるところにディスプレイされており、テラスや植物も相まって、緒方さんの部屋の雰囲気作りに貢献している。
「どうでもいいものは買わないようにしています。インテリアはアンティークな色合いの木に鉄、という素材感が好きで、ほぼすべてACMEで購入しています。センスが信頼できる後輩が働いているので、相談して決めていますね。無口な後輩が『これは本当にいい』というと、すごく信頼できて、つい購入してしまったり……。アウトドアグッズは、友達カップルが別れたときに引き取ったものです(笑)」
これからの暮らし
「目標は、植物を増やしてテラスを森林化すること!」
引っ越してまだ2ヶ月。必要な家具を手に入れたり、2階のレイアウトを考えたり……夢が広がっているそう。
番外編:趣味の詰めこみ方
コンバースのオールスターが大好きで集めている緒方さん。特に、スケートボード用に出ている、丈夫で底にクッション性があるものがお気に入り。靴箱は、3/4が緒方さんのオールスターで埋まっていた。埋まりきらないものは玄関に直置きされていて、ウォークインクロゼットにもまだまだあるという。キャップも、ものすごい数がクロゼットに詰まっていた。
「古着屋のようなロフトと、朝食にこだわるファッショニスタ」(学芸大学)
「らせん階段と思い出に囲まれたふたり暮らし」(代々木上原)
「東京にはデートをする場所がない」(港区・芝)