久しぶりのリアルイベント!
先日、無印良品とルーミーによるトークイベントが「無印良品 有楽町店」で開催されました。
無印良品といえば、ルーミーでは「マイ定番スタイル」で数多くのアイテムを取り上げている人気ブランドのひとつ。
ルーミーの「マイ定番スタイル」とは、親しみやすいブランドの定番アイテムを、オリジナルのスタイルで使っている事例を紹介する人気企画。
たとえ同じアイテムでも、住人のセンスでまったく違う使い方になるのが「マイ定番スタイル」のおもしろいところ。
今回のトークイベントは、これまでの部屋取材や読者の投稿から厳選した「無印良品のマイ定番スタイル」を紹介し、無印良品のインテリアアドバイザーの方も交えて、無印良品アイテムが持つ可能性や汎用性を探ってみようというもの。
当日は、事前申し込みにも関わらずたくさんの方々にご来場いただきました!
イベントでは、ルーミー編集長の中島彩と、無印良品のインテリアアドバイザーとして勤務する藤井さんと高田さん、そして無印良品 有楽町店の清水さんが登壇し、2人の部屋でみつけた「マイ定番スタイル」を中心に話をしました。
この記事では、当日のイベントに参加できなかった人のために、どんなアイテムがピックアップされたのかや、清水さんによる商品開発秘話を合わせてご紹介します。
藤井さんの部屋で見つけた「マイ定番スタイル」
まずは藤井さんの「マイ定番スタイル」から。
インテリアアドバイザーとして勤務するだけあって、部屋のあちこちに無印良品アイテムを発見しました。彼の部屋は、ルーミーの連載企画「みんなの部屋」でも紹介しています。
スチールユニットシェルフ
藤井さんの部屋では、無印良品の「スチールユニットシェルフ」をキャットタワーとして使用しています。箱の側面に穴が空いていて、中で猫が休息できる仕組み。
清水さんの商品開発秘話
「スチールユニットシェルフ」は1997年にデビューした収納家具で、ここから無印の収納が変わったといわれる画期的な商品です。それまで収納の規格は120cm、110cmと10cm単位でつくられていましたが、この商品から日本の住宅で使われている規格「尺貫法」に合わせてモジュール化されています。無印良品の収納アイテムの原点ですね。
壁にかけられる家具シリーズ
無印良品のヒット商品「壁にかけられる家具シリーズ」。藤井さんのお宅ではS字フックと組み合わせて、キッチンツールの収納に使われていました。等間隔に置くところも、部屋をスッキリ見せるポイント。
清水さんの商品開発秘話
日本の住宅は狭いこともあって、もともと収納家具を腰高にして広く見せる家が多かったんです。ところが、そうすると腰より上半分が壁だけになってしまいます。そこで、そのデッドスペースを有効活用するために「壁にかけられる家具」というテーマで商品開発をしたというわけです。設置もできるだけ穴が目立ちにくい方法を開発し、耐荷重は3kgまで耐えられるつくりです。
頑丈収納ボックス
リビングのサイドテーブル代わりに使われていた「頑丈収納ボックス」。藤井さんは中に猫のトイレグッズなどを収納し、ステッカーなどを貼ってより自分らしくカスタマイズ。
清水さんの商品開発秘話
東日本大震災の後に「避難用品のあり方」を考えるプロジェクトが始まり、そのときに開発された商品です。人が乗っても壊れないつくりで、100kgぐらいまで平気なんです。形や色味などをイチから考え、ベランダや玄関にも置ける“暮らしになじむデザイン”が特長です。軽いのでアウトドア用としても人気ですね。
・藤井さんのお宅を訪問「ネコ好きの無印インテリアアドバイザーは、自宅で何をどう使ってる?」
・藤井さんが実践する「スッキリ暮らす収納術」5選
・「バスソルト用詰替容器」で水まわりに統一感を
・「ひっかけるワイヤークリップ」で、水周りを機能的で清潔に
・「壁に付けられる家具」で、狭いキッチンの賢い収納法
・「ステンレスバット」をネコのトイレに
高田さんの部屋で見つけた「マイ定番スタイル」
続いて、同じくインテリアアドバイザーの高田さんの「マイ定番スタイル」です。実家の和室を無印アイテムでコーディネートしている高田さん。彼の部屋もルーミーの連載企画「みんなの部屋」で紹介しています。
体にフィットするソファ
SNSで“人をダメにするソファ”として人気の大型ビーズクッション。高田さんは使い心地をよくするために、首にネッククッションを巻いてさらにリラックス度をアップさせていました。
清水さんの商品開発秘話
無印良品がはじめてユーザーの方の声を元にして商品化したものです。その昔、空想無印というWebサイトに投稿された意見をきっかけに商品開発されました。「もしかしたら、無印良品でいちばん売れてるかも?」と言われるぐらい売れています。クッションカバーは伸縮性のある面とより固めの面があるので、気分に合わせて違った座り方が楽しめます。
スチールサイドテーブル
アームチェアの横に置かれたサイドテーブルは、タテ置きとヨコ置きで高さが変えられます。上の天板部分は取り外し可能なので、そのままトレイとしても使えます。
清水さんの商品開発秘話
その昔、無印は高さの違うサイドテーブルを別々の商品として販売していたのですが、お客様から「どちらか」ではなく「どちらも欲しい」という声が多く寄せられ、1台2役になるこのアイデアが商品化されました。いまでも各売り場の隅にひっそりと置かれた「隠れた名品」のひとつです。
その他のマイ定番スタイル
PPメイクボックス
ルーミーの部屋取材でよく見かける半透明ボックス。適度に中が見えるので、キッチンまわりの保管容器として、リビングでのこまごまとした収納容器としても大活躍。でも、なぜ「メイクボックス」という名前なのでしょうか?
清水さんの商品開発秘話
もともとは「黒いナイロンメイクボックス」というバッグで使う仕分けボックスです。いまでもそのつもりで売っているので、化粧品売り場でしか並んでいません。お客様がこのようにいろいろな用途に使用してくれるのは、無印としても本当にうれしい限りです。
ダイニングテーブル
こちらの方は、無印のダイニングテーブルをワーキングデスクとして使用しています。広々としたワークスペースが確保できるので、自宅でデスクトップを使う人はマネしたくなるアイデア。
清水さんの商品開発秘話
無印良品ではデスクとダイニングテーブルの高さを少しだけ変えてつくっています。デスクは70cm、ダイニングテーブルは72cmと人間工学的な観点から2cmの違いを出しています。なので、もしダイニングをデスクとして使う場合は、椅子の高さにも気を使うといいかもしれないですね。
という感じでトークベントは続き、思わず予定時間をオーバーしてしまうほど話しまくった中島編集長。
まだまだ話し足りないような感じでしたが、今回はとりあえずこれにて終了!
ルーミーファンだという方ともお話できました。うれしい!
参加してくれた方々には、ハイロックさんデザインのルーミー特製ステッカーをプレゼント! 空港でおなじみの「手荷物風タグ」をモチーフにしたものです。
今後もルーミーでは無印良品とのイベントや連載企画「マイ定番スタイル」を通して、無印良品の研究を続けていきます。もし、おもしろいアイデアや変わった使い方をしている人がいたら、どしどしご応募ください。
ちなみに、記事に採用された方にはちょっとしたプレゼントもご用意しています。
photographed by Ryuichiro Suzuki