1人で家にいるのが好き。映画を見たり、本を読んだり、趣味に没頭したり……。
でも地震のときなんかドキッとしません?
特に東日本大震災以降、“人とのつながり”を考え始めた人が多い気がします。
インテリア・建築のプラットフォーム「homify」で紹介されている、ぽつぽつと空き家が目立つ日当りのいい住宅地を譲り受けた、単身の施主もそんな1人。
池田雪絵建築設計事務所により、「sandwich apartment」と名付けられた住宅。
「だれかと共に住みつつも、高い社交性を必要とせず、見守り機能を持ちながらも、1つの場所を緩やかに共有する自由な住み方」
そんな理想の暮らし方を目指したんだそうです。
白い2つのテラスハウスの間に挟まれた、宙に浮くブラウンの部屋。ここに秘密がありそうです。
施主はまず、“採光”と“風の抜け”がとても良いという、最高の立地条件を生かすことを優先しました。
また騒音の問題を解決するため、建物を縦割りで3つの長屋に分け、それぞれを南北に微妙にズラして配置しました。
なるほど、こうすると、“きちんとお付き合いしないといけないお隣さん”という感覚は軽減します。
さらに、3つの長屋に分けたことで、日当たり良好な上、南北に風の通り道ができたんですね。
たとえ1階でも、しっかりと日当たりを確保できているようです。
思いっきり開放感を享受しつつも、それぞれが独立したプライベート感をしっかり持っています。
それにしても、日差しが気持ちいい住宅ですね……。
そして何かあったときは、サンドイッチの真ん中、広場(ピロティ)へ。
ここは集いの場となるオープンスペース。
建物自体の風通しはもちろん、住人同士の風通しもよくなる住宅だと思いませんか?