家を探すのに、仕事の利便性か、家の満足度を重視するか。
迷いどころですが、周囲環境が緑豊かで、都心の真ん中では感じられない心地よい空気があるというのは、やっぱり魅力的ですね。
広々とした雰囲気のよさと、緑が豊かな環境に魅せられて物件を選んだという、東京都多摩市にお住まいのNさんご夫妻。
リノベーション事業を手がけるリビタのお宅拝見シリーズから紹介する「N邸」は、周辺環境のよさを家の中でも存分に感じられる、こだわりのリノベ空間です。
周囲の環境とシンクロする「Rの壁」と多様な居場所
築29年、専有面積80.73㎡の3LDK。
周囲の自然の魅力を家の中でも感じたいNさんご夫妻。設計を担当したsinatoの大野力さんが考えたのは、「R」の壁を用いたプランです。
自由度の高いフルスケルトンリフォーム(骨組以外をまるごと替えるリフォーム)を実施する中で、存在感が強かった梁や構造壁を活用しながら、薄い曲線(R)の壁を加えるという提案でした。
壁には多くの「窓」が設けてあります。
壁によってできるそれぞれの居場所には、風や視線が通り抜け、くつろぎの場所、ひだまりの場所などいろいろな生活シーンが想像できたと言います。
角張った印象の壁やコーナーが丸みを帯びることで、空間に柔らかさが生まれました。
家の雰囲気を左右する壁の色合いにも、強いこだわりがあります。
16年後しの夢を叶えた家
リビングからキッチンへつながる壁全面にはホワイトボードを付けて、思いついたときに絵やメモ書きができるようになっています。
子どもの頃から、現代芸術や現代建築に強い興味があり、絵を描くのも好きだというご主人。
子どもの頃の夢に思いを馳せながら、「自分の家をつくる」夢を、16年越しに叶えたそうです。
最初にプランを見た時には見慣れない壁の仕様に驚きつつも、惚れ込んだ環境を活用したどこからでも緑が見えるというコンセプトに納得したそうです。
回遊性、立体感、そして環境に溶け込むナチュラルさ。理想の住まいを現実のカタチにできた喜びは大きいと、Nさんは語ります。
リビタのWebサイトには、他にもさまざまなリノベ物件が紹介されていますよ。