料理初心者の方がそう思ったとき、まずは揃えると便利なキッチンツールとは?
一人暮らしの手狭なキッチンでも料理がはかどる代表ツールとして、フライパン・キッチンばさみ・トングを、「男子料理・基本のき」として3回の連載でご紹介します。
フライパンは初心者にとっての万能調理器具。フライパンのサイズは多岐にわたりますが、まずは26センチ深めのフライパンがおすすめです。
まずはそこからスタートして、自分に合う調理器具を検討してから買い足していくと、不要なものを買ってしまうという失敗を防ぐことができます。
「26センチ深めのフライパン」を買うべき理由
なぜ26センチなのかというと、パスタや素麺も茹でられるサイズで、大きすぎず小さすぎず万能だから。深さは、5センチくらいあれば大丈夫です。
深いフライパンがあれば、お鍋がなくても、「煮る」「茹でる」ができます。2~3人前のカレーを作るときに、程よいサイズですし、アスパラガスやほうれん草を茹でるとき、この大きさならば切らずに加熱ができます。
もちろん、朝食にソーセージやベーコンを焼いたり、目玉焼きを作ったり、夕ご飯に野菜炒め、焼きそば、チャーハンを作ることもできます。
テフロン加工のフライパンなら、油なしでも焦げ付きにくく、使いやすいですよ。
また、水分を加えて蓋をすれば、餃子など「蒸し焼き」「蒸す」こともできます。つまり、26センチ深めのフライパンと蓋があれば、「焼く・炒める・蒸す・煮る・茹でる」と5役こなすことができるのです。
私はよく、フライパンで蒸し野菜を作ります。もやしやほうれん草などお好みの野菜と、水を少し(大さじ1くらい)加えて蓋をし、弱めの中火で7~10分加熱します。
茹でるよりも少し時間がかかりますが、栄養素が流れ出にくいので、葉物野菜を加熱するときにおすすめの方法です。
「初めての1本」におすすめのフライパン
今、家庭で使われているフライパンの多くは、焦げつきにくい「テフロン加工・フッ素樹脂加工」のものがほとんど。
こびりつきにくく、使い勝手がとてもいいですよね。
ただ、これらのフライパンには「PFOA」という有害物質が含まれており、人体に対するリスクレベルは確定されていないそうですが、発がん性が懸念されています。
また、有害物質の影響がないまでも耐久性はあまり良くなく、使い方によっては2年もたないこともあります。
フライパンを選ぶポイント
・焦げたりこびりつかないこと
・耐久性があり形が美しい
・「PFOA」が使われていない安全なフライパン
これらを踏まえ、私がおすすめしたい2つのフライパンをご紹介します。
Fisslerのアルックスフライパン
ひとつは、Fisslerのアルックスフライパンです。
Fisslerは、高機能で高品質なことから、世界各国で愛されているドイツの老舗キッチンウェアブランド。
フライパンは、クリスピータイプ、コーティングタイプ、スペシャルタイプと、大きく分けて3つの主力商品があり、料理の用途によって使い分けをすることができます。
熱伝導率が高いアルミ合金素材で、フィスラー独自の底圧三層構造なのが特長です。
また、表面加工は、ドイツの最高権威「test社」が実施したコーティング耐久実験でナンバー1の評価を獲得しています。食材が付着しにくく、錆びず、高熱にも剥がれにくい圧倒的な耐久性なのです。
コーティング加工したフライパンはプロテクト、カントリー、アルックスの3種類。上の画像は、私も愛用しているアルックスで、最もお手頃なシリーズです。
カントリーが中間のお値段で、アルミにノンスティック加工したもの。品質テストでは最高点です。
プロテクトは1番高価で、素材がステンレスのため、保温性が高いです。「test社」ではナンバー1の評価を受けています。
ル・クルーゼのTNS ディープ・フライパン
もうひとつは、ル・クルーゼのTNS ディープ・フライパン。
ル・クルーゼは、世界60ヶ国以上の食卓を彩るフランスのキッチンウェアメーカー。
TNSシリーズは、熱が伝わりやすい構造で、焦げつかないので、お手入れも簡単です。
シルバーの持ち手が熱くならないのも魅力的ですね。
IHクッキングヒーターにも対応し、耐久性に優れ、熱伝導がすばやく均一な素材「硬質アルマイト」を使用しています。
厚みのある底面が熱ムラをなくし、具材へ均一に火を通すため、短時間でも一気に炒められます。
調理やお手入れが簡単なノンスティック加工をフライパンの内・外側に施しており、食器洗い機や260℃までのオーブン料理にも利用可能なんです。
これからお料理を始めるのなら、まずは使いやすいフライパンを選んでみませんか?
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