ビリヤードって楽しいしカッコいいけど、家で気軽に楽しめないのが難点ですよね。
あんな大きな台はなかなか家に置けないので、どうしても外に出かけ……。
なくても大丈夫な、小さめの台を発見しましたよ!
形状は少し独特で、大きさが1,540×1,410mmの楕円形。ポケットは、小さいものが変なところに1ヶ所のみ。
数学者が考案したその名も「LOOP」は、テーブル上に記された黒い点にボールを置けば、理論上どの方向に打ってもポケットインするんだそうです。
それはなぜかというと、楕円だから。
楕円には焦点というものが2ヶ所あるのですが、このテーブル、その片方がポケット、もう片方が黒い点になっています。
“一方の点から外周に向かう角度と、そこからもう一つの点に向かう時の角度は、常に等しい“という楕円の性質を利用しているんです。
ポケットが小さいのも、このボールがピッタリ同じ角度で跳ね返っていることを証明するためなのだとか。
とはいってもそれは理論上の話。ボールにかかる回転の違いなどが理由で、うまくインしない時もあるようです。
「いかに綺麗なスピンをかけるか」が重要だなんて聞いたら、腕自慢の皆さんは競いたくなってしますよね?
こちらはゲーム考案者のAlex Bellosさんが、とっても楽しそうにルール解説をしているビデオです。
ボールを複数個使ったゲームを考案していて、先日世界大会も開かれたそう。盛り上がってます!
普通のビリヤード台より小さめなので部屋に置きやすいし、何より入りやすいのが嬉しい(理論上は)。
ちなみに、「LOOP」ではないですが、楕円形のビリヤード台は東京理科大学内の数学体験館で体験できるみたいです。楕円の性質の理解が深まるように、設置されているそう。興味が湧いた方は訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事は2017年1月5日に、一部修正をしました。