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前回につづく、コペンハーゲン「カールスバーグタウン」リポート。
今回は、街全体を見てみましょう。

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1847年にここコペンハーゲンに誕生したカールスバーグの研究所。1904年にはデンマーク王室御用達として認定、今では世界中に醸造所を持つ一大ビール会社となりました。

その本社兼醸造所の移転が決定。サッカー場66個分という広大な跡地。その活用をめぐって、コペンハーゲン市とカールスバーグ、そして建築家たちが知恵を出しあい、ここを住宅やオフィス、公園や公共の施設からなる「24時間眠らない町」として機能させることが決まりました。

ただ、古いものを大切にするデンマークのこと、ビール醸造所を含む20の古い建物は、国の重要文化財として残したまま、再利用することに。

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「もともとここは殺伐とした場所だったんです」と、プロジェクトリーダーのSusanneさん。

工場が閉鎖され、どこか暗くて危険なイメージがある場所に、ただ家を建てただけでは人が「そこで暮らしたい」とは思わない。

そこでSusanneさんは、市民と自治体にある距離や温度差をなくすことから始めます。犬のフンを持ち帰った場所に旗を立てる(みるみるその場は旗だらけの面白い場所に!)、自然のなかにみんなが座れる家具を置く、朝食をただで振る舞うなど、人が集うことを繰り返し実施しました。

さらに期間限定で、何千本ものロープを吊るしたパブリックスペースをつくり、誰もが自由に遊べる場所として開放。コンサートをしたり、クライミング的なことをしたり、子ども大人も遊べる場所になりました。

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大事なのは、建築家や自治体だけじゃなくて、地域の住民たちがみんなで意見を出しあって、一緒に作っていくこと。
街の中で行なわれていることを、自ら関心を持って参加すること。

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デンマークはことに市民の参加意識が高いようです。それぞれの自治体ごとに組合や委員会があり、社会に参加する仕組みができています。直接関わることが難しい人は、SNSなどを通じて意見を言うこともできます。

日本の場合は、と振り返れば、公共の場で市民が何かをするのは、承認や認可にまだまだ手間と時間がかかります。Susanneさんによれば、デンマークも20年前はそうだったとのこと。

ただ今は私たちのような、行政と市民の間に位置する、架け橋的な役割を果たす人がたくさんいる。行政が何かをしたいという課題を投じた時に、私たちが実現するための戦略を組み立てて、市民に伝える。そのフレームがしっかりしているんです

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古い遺産を大切にしながら、市民ひとりひとりが参加意識をもって、次世代に残る新しい町へと蘇らせる。コペンハーゲンの取り組みは、日本の、私たちの、地域や住みよい居場所づくりを考える上でも、大きなヒントを与えてくれます。

さらに詳しいリポートについては、haluta365 スペシャルブック「デンマークの居場所づくり」にて、美しい風景の写真とともにご覧ください。

コペンハーゲンレポート① デンマーク流インテリアDIY術はこちらから

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