光の加減、色、デザイン、形。空間の居心地のよさは、照明の光の具合によって大きく左右されると言っても過言ではありません。
20世紀を代表する、近代建築の三大巨匠に数えられるフランク・ロイド・ライト。照明メーカーYAMAGIWAでは、米国のフランク・ロイド・ライト財団の協力のもと、現存する図面、現地調査、厳正な試作検査を経て、正規の復刻品を製造・販売しています。
Frank Lloyd Wright/フランク・ロイド・ライト(1867~1959)
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に20世紀を代表する3大巨匠建築家のひとりです。ライトは生涯1,100以上の設計を手掛け、およそ400作品が実現しました。日本においても、旧帝国ホテル、自由学園明日館などの作品で、わが国の近代建築の発展、西洋建築の普及に大いに貢献した建築家として知られています。また建築だけでなく、家具や照明、テキスタイル、アートガラス、テーブルウェアもデザインしました。

照明としてあまりにも有名なタリアセンは、フランク・ロイド・ライト自身のスタジオに置いてありました。遮光板をアレンジすることで間接光を工夫でき、心地よい明るさをつくることができます。
「タリアセン2」の原型は、1933年にヒルサイド・ホーム・スクールの体育館を劇場に改装した際に設計したペンダント照明。四角い箱と合板の遮光板で構成し、高い天井から吊るしたものでした。
ガラスやシェードを使わずにやわらかな間接光を生み出したペンダントにライトは感銘し、1952年に劇場が焼失し再建する時に、同じデザインコンセプトのフロアランプも開発しました。
そして2016年2月、現行の「タリアセン2」「タリアセン3」「タリアセン4」に、ブラックの塗装を施した「ブラックエディション」が新たに登場しました。
幾何学的なシルエットが黒と相まって、よりモダンな仕上がりになっています。
タリアセンは通常チェリー材を使用していますが、黒の塗装を施した際の木目にこだわり、チェスナット(栗)材を使用しています。
インテリアとしての存在感だけでなく、反射板で心地よい明るさを追求したフランク・ロイド・ライトの照明。
間接光からもれる光を自分好みに工夫して、生活に取り入れてみたいですね。