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今年は大河ドラマ「真田丸」でひときわ賑わいを見せている長野県上田市

街を歩いていると、あちらこちらで木彫りの民芸品を見かけます。

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鳩の形の砂糖壷や、手のひらサイズの人形、木皿、小物入れたち。これらは「農民美術」と呼ばれる、大正時代に上田で生まれた工芸品です。

手仕事ならではの素朴な風合いと木のあたたかみは、現代のインテリアにもなじむ、かわいらしいものばかり。

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驚くべきは、これらの作品を当初つくっていたのは、作家でも職人でもなく、冬場に農作業が休みになる農家の若者たちだったこと。

明治生まれの画家・版画家の山本鼎(やまもとかなえ)が、ヨーロッパへ絵画の勉強に出かけた帰りに立ち寄り、北欧やロシアで見つけた民芸品。それをヒントに、日本の農村でも作れるのでは、ということで始まった「農民美術運動」。

この一大アートプロジェクトは、上田をはじめ、やがて全国へ広がっていきました。上田では今も、十数名の作家が当時の教えをもとに、農民美術品を作り続けています。

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商店街の店のショーウィンドウや、パン屋さんの喫茶コーナーには、農民美術をはじめとする工芸品が、ごく普通に飾られたり、使われたりしています。

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数年前に開館したばかりの市立美術館「サントミューゼ」では、山本鼎の絵画や、初期の農民美術が常時展示されています。

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市内にはいくつか専門店もあります。元は工房だった「アライ工芸」では、昭和初期の作品から現代の作家ものまで、幅広い種類の農民美術作品を鑑賞して、買うことができます。

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農民美術を、これからの時代に伝え残そうという運動も始まっています。「木っ端人形」という小さなお人形づくりの講習会が開かれ、お年寄りから若者までたくさんの人が集まり、自分流の作品づくりを楽しんでいるようです。

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haluta365 スペシャルブック『わたしたちの工芸をめぐる旅。』では、文筆家の甲斐みのりさんと一緒に、農民美術の魅力をよりふかく探り、明かしています。

春休みに上田の街を訪れたら、「農民美術」をキーワードに街あるきを楽しんでみませんか?

ハルタサンロクゴよりお知らせ

きたる4月9日(土)、「リアルたのしい! 春のサンロクゴまつり!」を上田にて開催します。
これまでサンロクゴに登場いただいた甲斐みのりさん、イラストレーター落合恵さんのワークショップやトークショー、ミニマーケットなど、盛りだくさん。
ふだんは見られない「haluta365」を見に、ぜひ春の上田に遊びに来てください!

イベントの詳細はこちらです。

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