In-the-Studio--Dries-Van-Noten---The-New-York-Times1

SHARE

3月はじめ、ニューヨーク・タイムズにて、ファッションブランド〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉のスタジオ訪問映像と、ドリス本人のインタビューが公開されました。

そこから見て取れる空間づくりのヒントをいくつかご紹介します。



歴史が染み付いた建築や家具と、モードな感性のコントラスト

〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉のスタジオがあるのは、第二次大戦の頃にワインや蒸留酒の倉庫として建てられた古いビル。

ドリスは建物や家具からインスピレーションを得ることが多いと話し、自宅も古い家(お城のような豪邸という説も)を選んでいるそう。また家具も、アントワープの裁判所で使われていたテーブルやイスなど、歴史あるものを使っているのだとか。

一朝一夕で出すことのできないアンティークな深みと〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉というモダンさ。そのコントラストはまさしく近年のアンティークブームの先駆けと言えるかもしれません。

色味と素材のコントラストが生む表情

コントラストは、精神論的なものだけでなく、実際に素材面でも見て取れます。

最新のコレクションや大量の布のストック、紙の書類。そうした、様々な色の素材が多くなりがちな仕事場だからこそ、石造りの荒々しいテクスチャーや硬質感、モノクロームなカラーリングが空間を引き締め、ほどよい緊張感を生んでいるようです。

ドリス本人のデスクがある空間にも、それは見て取れます。大きな窓のある石造りの壁、クラシカルな柄のじゅうたん、そして木製の家具。そこに鏡面仕上げの照明やソリッドなラップトップでモダンさをプラス。やはりここにも素材のコントラストが。

In-the-Studio--Dries-Van-Noten---The-New-York-Times

花の持つ力

全体のカラーリングは、深みのある色で統一されていて落ち着きがあります。そんな中ひときわ目を引くのが花。

花を切らすことはない」とはドリスの弁。彼は花を育てることが趣味で、机の上に飾られる花は自宅の庭から持ってきたものだといいます。

ピーター・サヴィルが手がけたニュー・オーダーの2ndアルバム『権力の美学』のジャケットのような、花なのにどこかパンクを感じさせるクラシカルな美しさ。これはマネしてみたい!

直線がつくる空間の方向性

そしてスタジオ全体で印象的なのが、長い直線を基調としていること。テーブル、照明、ハンガーをかけるポールやレール、本棚など、家具の長辺を極力長く取るよう配置・設計し、空間に方向性を持たせることで、風通しのいい流れを生み出しています。

スタジオではスタッフが何をしているのかが分かるように見晴らしをよくしている旨をドリスが話していますが、そうした考えもあるのでしょう。

混沌と調和のマネージメント

ドリス本人の自宅はジャンル問わず好きなモノで溢れかえっているのだそう。

さぞや貴重なアートをコレクションしているのかと思いきや……価値のあるアートピースから、一般に醜いとされるものも混在していると言います。なんでも、予測不可能なテイストを求めているとのことで、クリエイティビティを保つ秘訣なのかもしれません。

[The New York Times]

In-the-Studio--Dries-Van-Noten---The-New-York-Times1

この記事を気にいったらいいね!しよう

ROOMIE(ルーミー)の最新情報をお届けします。

あわせて読みたい

powered by cxense