レンガ造りの建物が立ち並ぶ中に一際目を引く家が1軒。
小さい窓と分厚い壁があって……家ってそういうものが当たり前だと考えていたので、思わず目を疑ってしまいました。
ベトナムにある「Cocoon House(繭の家)」。本来は、他の家と同じようにレンガで修繕されるだけの予定でした。
ところが、建築事務所Landmak Architectureのデザイナーによって、まったく異なる建物に生まれ変わったのです。
あまりに透け透けなので、まさか壁が無いんじゃないか……? と一瞬思ってしまいますが、ご安心を。
実際には、極薄のコンクリートが光を通しているだけ。まさに文字通り、繭のような建築。
幾何学的なパターンのブロックと、ランダムに配置された通気口のブロック。これらが合わさって、まるでモザイクのような独特な模様をつくり出しています。
こうすることで、一定のプライバシーを保ちながら、目一杯大きな窓を設置することができるのですね。
朝になれば寝室中が太陽の光で満たされます。
書斎だってこの解放感!
白い外壁の内側にあるテラスは、まるで秘密の庭のよう。
新鮮な空気、雨、十分な日光が降り注ぐため、庭の木々や植物がすくすく育ちます。
家の外側と内側が分断されることなく、シームレスな空間を作り出すように設計されているのですね。
デザインの斬新さ、機能美が備わったこんな家で、光に包まれるように暮らす日々。想像するだけで、心地よくなってしまいます。
Decorative Brick Shell Transforms Row House into Most Eye-Catching Building on the Block[MY MODERN MET]
Photographed by Trieuchien[flickr]