宮崎県、新富町。シバザクラが満開を迎える4月になると、多くの見物客でにぎわう民家があります。

見物客のお目当ては、色鮮やかに咲き誇るシバザクラ。その庭一面のシバザクラは、ある男性が2年間かけて育て上げてきたものです。

この家に住むのは、黒木敏幸さん、靖子さんご夫妻。1956年に結婚したおふたりは、酪農業を始めるためにこの家へ引っ越してきました。

みなさんご存知のように、酪農家のというのはラクな仕事ではありません。約60頭の牛の世話をするために、365日フル稼働。お休みは1日もありません。

それでも支え合って頑張ってきたふたり。やがてふたりの子宝に恵まれ、生活も軌道に乗りました。

ところが結婚から30年後のある日、悲劇は突然に起こりました。靖子さんは糖尿病の合併症によって、たった1週間のうちに、視力を完全に失ってしまったのです。靖子さんが52歳の時でした。

どんな時でも明るく、人と話すのが大好きだった靖子さんにとっても、何の前触れもなしに視力を失ったショックは大きく、その日から家の中でふさぎ込んでしまうようになります。

そんな妻を見ながら夫の敏幸さんはどうしたらいいのか考えました。どうにかして、靖子さんにまた笑ってもらいたい……。

「そうだ、この前庭で見たシバザクラで、庭を満たそう。目では見えなくたって、香りは分かるじゃないか。」

そう決意してから10年以上たった今、黒木家の庭はピンクで広がっています。そして家中にひろがる素敵な香りと、敏幸さんのたっぷりの愛情を受けた靖子さんには、笑顔が戻ってきました。

シバザクラを見に来た観光客とも、楽しくおしゃべりができるようになった靖子さん。

どんな苦境もおふたりで乗り越えていけるこの強さと優しさから、私たちは何か大切なことを学べるのではないでしょうか。

Loving Husband Spends 2 Years Planting Thousands Of Flowers For His Blind Wife To Smell[Bored Panda]

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