珍しく、なんの約束も予定もない休日。ぽっかり空いた時間にやってみたいことってなんだろう?

そう考えた時に思いついたのが、お気に入りの場所に、お気に入りの一冊の本を持って、わざわざ、ひとりで、出かけてみること。

昔ながらの喫茶店の窓ぎわのあの席。噴水のある公園の日当りのよいあのベンチ。もう少ししたら、人目をしのんでひっそり咲くあの桜の下にシートを広げてみたり……。

たいせつなのは、その“わざわざ”さ。

いつでもできるようで、実はなかなかできないそんな行動と時間が、日常にちょっぴり刺激を与えてくれます。

そこで、いま、長野県内で、本にまつわるお仕事をされている方々に、そんな“わざわざ読書”を実践してもらおうという企画をたててみました。

題して「あそこで読みたい」。

メンバーが一週間に一冊、気に入っている本とその本が似合う場所を、交替で紹介しています。

たとえば、上田市のブックカフェ「NABO」の店長・池上さんがおすすめするのは、近所のカフェ「soin cafe」で読む、穂村弘の食のエッセイ「君がいない夜のごはん」。

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賑わうランチの時間を過ぎると、日差しが少し穏やかになり、食器を片付ける音も心地よい。大きなお皿に盛られた焼きたてのクレープを食べながら本を読むのが至福の時間。

詩人、穂村弘が日々の食べ物についての書いているのですが、実に些細な思い出話が多い。友人の親が作ったおにぎりは格好よくて自分ちのは格好悪いおにぎりだったとか、ミスタードーナツでDポップを頼むのはダサいと言われてショックとか、どうでもいいのだがどこか共感してしまう。詩人なので文体がきれいでうっかり気付けば半分くらいあっという間に読んでしまう。

松本市のリトルプレスを中心とした本を扱うブックショップ「栞日」の菊地さん。「まつもと市民美術館」内のホワイエで、同じく松本在住の詩人・ウチダゴウさんによる詩集を開きます。

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伊東豊雄建築のこのシアターは、実は隠れた読書スポットです。2階に上がると、シアターパークと名付けられたホワイエが広がり、林檎がモチーフのベンチがいくつか置かれています。よく晴れた日の朝は、東の窓から柔らかな日差しも差し込んで、適度に温かな屋内は、この季節の読書にあつらえ向き。

『七つの帽子 七つの詩』は、二年前の冬、松本在住の詩人・ウチダゴウさんが、東京の帽子屋・小林愛さんと一緒に、巡回展を開いたときの作品集。帽子に託した物語たちは、私たちを神秘の森の奥深くへと誘います。

はたまた、長野らしい意外な読書スポットを教えてくれるのは、長野市の書店兼編集室「ch.books」の島田さんと青木さん。

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時折、長野電鉄に乗って湯田中まで出かけます。そしてブルワリー・玉村本店でクラフトビール「志賀高原ビール」を飲むのです!現地でしか味わえない限定ビールに舌鼓を打ち、帰り道に温泉に入る…最高の休日ですね! 湯田中駅前には大きな足湯「楓の湯」があり、冬場は四方をビニールで囲まれて風情はないけど暖かさは抜群。

毎号、独自の視点で綴られる雑誌「Spectator」の最新号は「発酵のひみつ」特集。決してハウツー本ではなく「発酵を通じてこんなに自由でおもしろい生き方の人がいるなんて!」という感激が詰まっています。

こうして読んでいると、背景にある場所のことも気になって、ふらりと小旅行に出かけてみたくなりますね!

ハルタサンロクゴのレギュラーブック「あそこで読みたい」をめくれば、長野県内のおすすめの場所と本がまだまだたくさん登場します。

今度の休日は、それぞれの“わざわざ読書”、楽しんでみませんか?

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