沖縄では、焼き物のことを「やちむん」と呼びます。ルーツは琉球王国時代に生まれた那覇市内の壺屋焼で、その後薩摩から技術が伝わり、さらに発展したのだそうです。

みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。赤土の上に白土で化粧を施し、青や緑の点打や唐草紋などの絵付けが施されたやちむん。手に取るたび、この小さな器の中に沖縄の空や海を宿しているんだな、とスケールの大きさを感じる器です。

中でも読谷村にある「読谷焼北窯」は、全国にファンを持つ人気窯のひとつ。土ごしらえや窯焚きは4工房の共同作業で行う共同窯で、県内最大の13連の登り窯でも知られています。

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2016年4月公開予定のドキュメンタリー映画『あめつちの日々』は、北窯の陶工のひとり、松田米司さんの姿を追って、「やちむん」の伝統と未来について迫る作品です。

「地元の腐れ縁の中で生活する中で、きらきらしたものを見つけてしまった。それが土です」と松田さんは言います。土は焼きものの原料であり、アイデンティティともいえるもの。時とともに地元の土が入手困難になっていく中、やちむんの伝統とどう向き合っていくのか。ベトナムで見つけた新しい白土でどんな器を完成させ、新しいやちむんに仕上げていくのか。

松田さんの想いとともに、土づくり、ろくろ挽きや絵付けなど現場の作業がひとつひとつ丁寧に描かれいるのも見所。特に三日三晩休みなく火の番をし、さらに冷ますのに4日を要するという窯焚きの作業は必見です。

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最後に、映画の冒頭で印象的だった、松田さんのことばを紹介。

沖縄の焼きものは自由でおもしろみがある。マカイ(お碗)でもいろんな形があり、「これです。」じゃなくて「こういうものです。こういった類いのものです」という幅がある。それがわたしの考え方です。

映画を見終わったあと、「読谷村でさまざまなマカイを手にとってみたい」と思い、すぐに旅の予定を立てました。4月に読谷村を訪れる予定なので、続きはまたこちらで。

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記事内掲載画像 © Art True Film.
ドキュメンタリー映画『あめつちの日々』
公式HP:http://essay.tokyo/tsuchi/
公開:2016年4月予定
劇場:シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
HP:http://www.imageforum.co.jp/theatre/
前売り券販売中

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