普段私たちが着ているお洋服がどこでどのようにできているのか、興味ありませんか?
NYを拠点に活躍する写真家のChristopher Payneさんは、アメリカのテキスタイル工場の日々をカメラに収めました。
普段私たちが目にするのは、このようにきれいに小さくパッケージされたものばかりですが…
どうでしょう、この波のような糸の流れ!
圧倒的な色彩の力強さと、時代遅れとも言える年月を経た機械のコントラストに驚きます。
従業員さんのファッションもクラシックで、工場により雰囲気を持たせます。
すべてが機械化されているわけではなく、手仕事で行われている作業がまだまだたくさん残っています。
と思いきや、近代的な機材も完備していたり。
使われている染料や、出てくる糸くずの量も尋常ではありません。
こうして出来上がる生地は、圧巻の大きさ。
Payneさんがこのシリーズを撮り始めたのは、アメリカでもっともメジャーな産業のひとつであるアパレル産業が国外に移っていくの目の当たりにしてからでした。
移り行く時代の中で、すっかり過去に取り残されたかのような工場では、老若男女を問わず、さまざまなバックグラウンドを持った人が働いています。かつて戦争に従事した人、最近やってきた移民や何十年も同じ工場の同じラインで働き続けている人。
工場の多様なバックグラウンドと古くなった機械、そして鮮烈な色合いに染上げられた生地。なんだか不思議な気持ちにさせるコントラストではないでしょうか。
Paynesさんの写真のシリーズをもっと見たい方はこちらから。