ケーキに欠かせない生クリーム。定番のショートケーキのほか、パウンドケーキやプリンなど、いろいろなスイーツに華を添えてくれるだけでなく、ほっこりしあわせをもたらしてくれます。
そこで、自分好みの生クリームをつくって、存分に楽しんでみるのはいかがでしょうか?
おいしい生クリームのつくり方を、伊勢丹新宿店の洋菓子担当の和田真由子さんにうかがいました。
和田さんは、伊勢丹新宿店の中で、誰にも負けないほどのケーキ好き。入社してからずっと書き続けている「お菓子ノート」の中身を見ると、販売するケーキの材料やフォルムの特徴、味のポイントなど、さまざまな情報がずらりと並んでいます。その「お菓子ノート」は、現在なんと8冊目! 真のケーキ好きといえますね。
和田さんは、ケーキを自分でつくることもあるそうで、ケーキに欠かせない生クリームをつくって、いろいろなお菓子にアレンジして楽しんでいるそうです。まずは生クリームの選び方について聞いてみました!
「ケーキやプリンに添えるときの乳脂肪のパーセンテージはお好みで大丈夫です。私は乳脂肪が45%前後の生クリームが好きです」(和田さん)。
つまり、生クリームの乳脂肪分のパーセンテージで、風味ややわらかさが変わる、ということなのです。生クリームには、動物性脂肪を使ったもので、乳脂肪が45%くらいのものがいいということですので、下の表を参考に料理やお菓子によって使い分けてみてください。
生クリームを上手に泡立てよう!
一般的には、生クリームは氷を入れたボウルに一回り小さなボウルを重ね、冷やしながら泡立てます。冷やすことで、きめ細かくフワッとした仕上がりになります。
しかし和田さんの場合は……。
「私は、乳脂肪分45%の生クリームなら、涼しい場所で氷水は用意せず、ハンドミキサーを使って手早く泡立てています。気楽につくれるのが一番!」
ハンドミキサーである程度泡立てたら、泡立て器に持ち替えて、好みの硬さに仕上げるそうです。仕上げにまた泡立て器を使うことがポイント。よりきめ細やかな生クリームになります。
※泡立て途中の生クリームは、温度が高い部屋では十分な空気が取り込まれる前に固まってしまうため、きめの粗いホイップクリームになってしまいます。涼しい場所でお試しください。
では、生クリームの泡立て方をご紹介します。
材料
・生クリーム(200ml)※乳脂肪分45%を使用
・上白糖(15~30g)※お好みで調整
つくり方
1.水気のないボウルに生クリームを入れ、ハンドミキサーで泡立てる
きめが細かく、泡立て器をあげたときにトロッと流れる程度の「5分立て」が目安です。ポイントは泡立てすぎないこと。これ以上ハンドミキサーで泡立ててしまうと、一気に硬くなりますので気をつけましょう!
2.ハンドミキサーから泡立て器に持ち替え、手で泡立てる
では、生クリームとスイーツのベストマッチは、どんなものがあるんでしょうか?
ゆるめの生クリームと好相性のスイーツ
手首の力を抜いて小刻みに動かし、好みの硬さに仕上げます。生クリームを泡立てるうちにボリュームが出はじめ、下に落とすと跡が残るくらいになっていきます。とろんとしたソースのようで、コーヒーゼリーにかけると、双方の味が際立ちます。
やわらかなツノが立つ生クリームと好相性のスイーツ
ゆるやかな状態の生クリームをさらに泡立てていくと、やわらかいツノが立つ「8分立て」になります。スプーンですくって、ケーキやプリンにぽってりと添えるのにちょうどいい柔らかさ。パウンドケーキとも抜群の相性です。
なお、今回ご紹介した生クリームのつくり方は、冷やしながらつくらないため、とても手軽にできます。でも、生クリームが余ってしまうことがありますよね。そんな時は……。続きはこちらをご覧ください!
ケーキマニアが教える、 簡単!絶品!生クリームの作り方 [FOODIE]
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