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多くの集合住宅に使われている「壁式構造」。

梁や柱は使わずに、壁と天井を結合することで家全体を支える構造です。コストが安く、スペースを広く使えるメリットがある一方、壁を取り払うことができず、開口部が制限される欠点もあります。

壁を取り払えない。コレはリノベーションをするにはかなりの障害です。しかし、苅部寛子建築設計事務所は、この問題を見事にクリアしたリノベーションを見せてくれました。

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苅部寛子建築設計事務所と、成瀬・猪熊建築設計事務所が共同でリノベーションした、世田谷の共同住宅「SUGAWAHOUSE」。

延床面積95.55平米と、もともと広い間取りのマンションですが、難点は壁式構造でした。

そこで、壁はそのまま活かし、壁以外の要素を徹底的に調整して、さらに広がりのある空間を生み出したのです。

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玄関は土間が広く取られており、大きな姿見と相まって、まったく閉塞感がありません。

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下駄箱を挟んだ向こう側は長い廊下。そこから各部屋へアクセスする構成はそのまま活かしました。

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こちらはキッチン。配管や棚をあえて隠さないことで、逆にすっきりとした印象が生まれました。通常扉の奥にやってしまう食器類も、前に出してやるとインテリアとして空間を明るくしてくれます。

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大きなポイントは、壁の仕上げを4種つくり出したこと。このユニークな壁が空間に効いているんです!

和室とダイニングを隔てる壁は、古い躯体をそのまま使用した「普通型枠打ち放し」、壁・床の耐震構造用の面材として本来表につかわない「ラーチ合板」、「モルタル金ゴテ」と「パテ扱き+クリア塗装」は、壁紙を剥いで現れたものに上塗りをしました。

独特のアートな風合いが混ざり合っていますが、ふしぎと調和した空間になっていますよね。

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寝室は、窓が2面についていて、自然光が明るく差し込みます。

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もともとの構造を活かしながら、新しい空間をつくる。古さの中に新しさをプラスすると、オリジナルな魅力溢れる空間ができ上がるようです。

SUGAWAHOUSE [homify]
世田谷フラット[苅部寛子建築設計事務所]

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