フィルムケースのマグネット、ハギレからできた蝶ネクタイ、卵の殻でできたランプなどなど……。使わなくなったモノを使って、新しい価値や機能を生み出す“アップサイクル”は、様々なジャンルで実践されてきました。
タンザニア・ザンジバル島の「Bottle Up」はゴミとなっていたガラス瓶を再利用したアップサイクルブランドです。
もともと美しい海で知られ、観光地として人気を集めているザンジバル島では、観光客の増加に伴って、空き瓶のポイ捨てが増える一方、リサイクルのためのシステムや施設が十分整っておらず、自然環境が損なわれつつあるのが現状です。そこで、オランダの若手デザイナーが現地の職人らとコラボレーションし、拾い集めた空き瓶を使って、オリジナルプロダクトをスタートしました。
「Bottle Up」は、21世紀のデザイン思考のもと、地元の民芸を活かしながら、現代のニーズに合った色や形で、プロダクトを仕立てているのが特徴。主に、ザンジバル島で、観光客向けのお土産品として販売されるようです。
こちらは、すりガラスと透明ガラスを組み合わせた水筒。シンプルなデザインですね。
異なる大きさのガラス瓶を3つ合わせてできたキャンドルホルダーは、シルエットもおしゃれ。
宙を舞うボールのようなライトは、ガラス瓶の底を合わせたもの。SF映画っぽい空間に、ピッタリです。
空き瓶から様々なかたちに変わり、私たちの生活を楽しく彩る、Bottle Upのプロダクトたち。ガラスの秘めたるパワーを、改めて感じさせてくれます。
[Bottle Up]
BOTTLE UP: THE TRANSFORMATION OF GLASS WASTE [via Design Milk]