アーユルヴェーダの薬理学では、味によって食べ物の性質をみます。味には、甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の6つがあると考えています。それぞれの味が持つ性質については以前ご紹介しました。その他にも、食べ物の性質を見るものさしがありますが、分かりやすいとことではまず自分の体質や季節、時間帯に合わせて、この6つの味のバランスを考えていきます。

一方、マクロビオティックでは食べ物の性質を、陰陽のエネルギーで見ます基本の考え方はこちらでご紹介しましたが、自分の体質や季節、土地に合わせて陰陽のバランスをとっていくのがマクロビオティックの基本です。

アーユルヴェーダでも、マクロビオティックでも、食べ物をただの物質としては見ていません。栄養素というものさしではなく、言うならばその食べ物がどんなエネルギーを持っているかというものさしです。そして、基本になっているのは、人はみんなちがう、ということ。ある人にとって薬になる食べ物も、ある人にとっては毒になります。世の中には食べ物についての情報が溢れるほどありますが、どんな食べ物が自分に合うのか合わないのかを見極めるための情報は少ないように思います。

さまざまな食事法やダイエット法がありますが、何を食べる、食べないといった方法ではなく、その基軸になっているものさしを知ることが大切だと思うのです。その上で、自分を知ること。どんな体質だろう、どれくらいの消化力があるだろう。そうして、好みのものさしを持って、自分に合うものを取り入れる。大人になると、洋服でもコスメでもそんなふうに選ぶようになると思います。食べ物も、そんなふうに選んでいったら、食べることは自分を輝かせる最高のツールになると思うのです。

今日食べたもの:大根の皮と板麩の炒めもの

野菜は基本的に皮ごと使いますが、柔らかく煮るようなものだと皮が気になるので剥いて使います。そして、大根の皮だからこそ、の料理に。皮のコリコリとした食感を味わいたいから、さっと湯通ししてナムルにしたり、きんぴらにしたり。

この日は、板麩と炒めものにしました。板麩が柔らかいので、コリっとした食感がアクセントになります。

大根の皮は千切り、にんじんも千切りにします。板麩は水で戻して適当なサイズに切ります。フライパンで胡麻油を熱し、みじん切りにした生姜を加え、香りが立ったら大根の皮とにんじんを加えて炒めます。野菜がしんなりしてきたら、塩を加えてざっと混ぜ、板麩を加えてさらに炒めます。最後にお醤油を鍋肌から回して香りを立て、黒胡麻を加えてできあがり。

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