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3つの4Kディスプレイの前に置かれた「Furnished Fluid(家具付けられた流体)」は、空気の流れをヴィジュアライゼーション(映像化)した作品です。

家具は、快適な生活を送るうえで欠かすことができません。常に私たちと共存しているのに、肉眼では見ることのできない“家具が生み出す空気”を、近代建築の巨匠たちが創りだした椅子のミニチュアと表現しています。

これはアーティストであり、慶應義塾大学環境情報学部教授でもある脇田玲さんによる物理シミュレーションアートです。今年、 Elements of Art and Science 展、またSIGGRAPH Asia 2015で展示されました。

W.W. Stool(1990)、フランク・ロイド・ライトのRobie House 1(1908)、ロン・アラッドのBig Easy(1991)のミニチュアの椅子が使われています。

https://vimeo.com/121139773

世界が誇るデザイナーたちが作り上げたプロダクトの形状を、流体シミュレーションにかけることで、椅子は単に座るためだけでなく、空間に流れる空気に変化をもたらしていることを表現しています。

そこから生み出される渦や乱流の美しさは、目に見えない“モノ”に魅了される気分を味わえます。テクノロジーと工業デザインとが重なり合い、新しいアートの化学反応を見ることができるかもしれません。

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Furnished Fluidのシステムは、椅子の形状データが独自開発した流体力学ソフトウェアに入力され、毎秒45フレームで仮想空間の密度と速度をリアルタイムに計算し、色鮮やかな色で構成されたパーティクルの流れを見ることができます。

普段何気なく座る椅子も、「空気の変化を生み出している」という視点で眺めると、見え方が変わってくるかもしれませんね。

AKIRA WAKITA

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