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「曲がれ〜、曲がれ〜」と、強く心に念じていたら、グニャリと曲がった!

スプーン曲げで一世を風靡したユリ・ゲラーを思い出した人も多いかもしれません。その名も「サイキックマネークリップ」。

作っているのは、「破改作家」として活動するVelo(貞森博喜)さん。今あるものに疑問を投げかけ、それを破壊して再構築し、未来へとつながる新しいものを生み出すことをモットーにしています。

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マネークリップを作ることになったきっかけは、あるとき友人から言われたひと言だったそうです。

マネークリップをすごく好きな人がいるんだけれど、作ってみたら?

その数日後、別の友人が紙幣をたくさん挟んだマネークリップをバーカウンターに投げ置いたのを見て、貞森さんはこう思いました。

「マネークリップというのがお金持ちの象徴のアイテムのように思えて、あまりいい印象を持ちませんでした。ユーモアのセンスがあって、もっとスマートなものを作りたい」。

そう考えていくうちに、自分が子どもの頃からユリ・ゲラーを真似てスプーン曲げを続けていることを思い出します。それがマネークリップと結びついて「曲がったスプーンのマネークリップ」のアイデアが生まれました。

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普段マネークリップを使用している友人たちに話を聞いてみたところ、「ある程度の重さがないと、ポケットに入っているかがわからなくて不安になる」「長く使っていくうちに、挟む力が弱くならない方がいい」という意見が。

いろいろなスプーンを曲げて試しているときに、あるメーカーを見つけます。そこは高級ホテルやレストランなどで使用される、メイド・イン・ジャパンの高品質なカトラリーを作っていました。とても硬くて丈夫なので、お札をしっかりと挟みこみ、ほどよい重みも感じます。友人たちが言っていた願いをすべてかなえてくれました。

何よりもともとはカトラリーとして使われるものなので、テーブルの上に置いたときにもしっくりなじみ、品質もいいので優雅な雰囲気を醸し出します。

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スプーン以外にも、バターナイフやゴールドの縁で飾ったタイプが生まれました。これらはすべて貞森さんの自作。手作りにこだわるのは、理由があるそうです。

「人が作品を見て感動するのは、見た目が面白いとか美しいだけでなく、その人らしさがにじみ出ているかだと思います。人それぞれ筆跡が違うように、手づくりの物にも制作者のクセがあり、そこには思いや魂が宿ります。だから、僕は手で作ることにこだわりたいんです」。

その製作方法は、企業秘密。サイキックパワーではないそうですが、ひとことで言うと、“全身全霊を込めて”。マネークリップはすでに6000本ほど作ったそうですが、「肩を壊してしまったこともあった」と教えてくれました。

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メモ用紙やホームパーティのときにゲストカードを挟むなど、インテリアとしても楽しめそう。

ちなみに、ロゴの刻印は、パンクファッションのシンボルにもなった「アナーキーマーク」。貞森さんは言います。

「このマネークリップを気に入っていただけたのだとしたら、おそらくあなたの中にもパンクのスピリットが流れていると思いますよ」。

破改作家 Velo

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