もっと色々なかたちがあってもいいんじゃないか。
写真家のHuang Qingjinさんが捉える中国の田舎に住む家族の姿は、私たちにそんな考えをよぎらせます。
家は“箱”のようなもので、人々はそのなかで生活している。
これが”当たり前”であることに、Huangさんは疑問を抱いたそうです。そして彼は十年もの月日をかけて、中国の田舎を巡り周る旅をしながら写真を撮りました。
その結果、写真に映し出された世界は、普段の生活では決して見れない貴重な光景となりました。
都市部の喧騒を離れ、“箱”の外で、のどかに暮らす人々の姿。
近代化して豊かになっていく都市との違いが、はっきりと浮かび上がっていますよね。
ライフスタイル、そして家族の在り方、住まいの在り方。そのすべてが違う暮らしを捉えたHuangさんの写真は、人々を惹きつける魅力があります。
きっと私たちの知らない住まいの在り方が、世界中に存在している。Huangさんの写真は、そんな”当たり前”のことに改めて気づかせてくれます。
暮らしの豊かさや幸せの在り方は、人それぞれでみんな違う。どんな暮らしがしたいか。
写真を見た今、その質問の答えを前よりももっと自由に考えることができる気がします。