「幸せを感じる時ってどんなときだろう?」

ちょっぴり高価なランチを取ったとき、ずっと欲しかったブランドの衣類を身にまとったとき、大切なあの人と同じ時間を過ごしたとき。

人それぞれ幸せを感じる瞬間は違うけど、京都の「株式会社めい」の扇沢友樹さん、日下部淑世さんのお二人は「自らの暮らし」にその幸せを感じ、考えさせられた経験から「大家業」としての仕事をスタートさせました。

株式会社めいは、いろいろな場所や仕事を価値観の合う仲間たちとシェアすることで、これからの幸せな暮らし方や働き方を創造していく、不動産企画会社。幸せの本質は『仕事と家族(仲間)の充実』であると掲げ、ワクワクする仕事をワクワクする人たちと実行していき、仕事も家族も大切にできる共同体を目指します。

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株式会社めいのお二人は、京都を拠点に「めいちゃんち」と呼ばれるシェアハウスを4件、漫画家志望者用のシェアハウスとして京都版トキワ荘を4件、京都の場づくり集団の基地として職住一体型クリエイティブセンター「REDIY」、人”や“文脈”を伝える事で家主と借主に新たな関係性を作り出す「京都物語商店」といった事業を行っています。

事業は別途記事内で紹介していくとして、今回は事業発足からこれまで、二人が暮らしを通して考える幸せ、二人の見据える仕事と暮らしのかたちの3点を聞いていきます。

『常に暮らしの中で実験をしています』

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──最初に、二人の出会いを教えて下さい

扇沢:二人とも出会うまでの人生の中に、暮らしの中で「幸せ」について考える機会がありました。そんな中、共通の知人が僕らを出会わせてくれたんです。それまでの背景は全然違ったんですが、「暮らし」と「幸せ」に対して意気投合したのが最初でした。

──これまで、どのように事業を進めてこられたんですか?

扇沢:2011年に築80年の町家を借りて、Twitterで住人を募ってみたら案外反応が良くて。僕たちと連絡をくれた5人で同じ家に住んだのが「めいちゃんち」の始まりです。当時はまだ「シェアハウス」という言葉が知られていなかったので、不動産会社の方には理解されづらかったですね。

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始めた当初はお金が全然なかったので机も買えず、本を重ねてその上に板を置いて座卓にして。個室もない状況で寝室、ミーティングスペースなども住人と一緒にしていました。その後は物件を見つけては借り、手放していく中で、京都市の事業も加わるなど事業を広げてきました。

日下部:事業としてはシェアハウスから広がってきていますが、「仕事と暮らしの充実」というテーマに関しては変わっていません。時代ごとに社会も文化も変わっていくのに対して、自分たちも一緒になって暮らしの中に仮説を立て実験しているんです。

『お金でなく、暮らしに幸せを感じたんです』

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──二人がそれぞれの暮らしの中で、幸せを考える機会があったとのことですが、それはどんな時でした?

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扇沢:大学1年生の頃に父親の会社が倒産してしまい、生活が大きく変わったことがありました。すごく貧乏になって、学費や生活費を稼ぐのと学校の授業とで必死な毎日。

そんな日常でも、自宅で家族と一緒に肉なしのお鍋を食べている時にすごく幸せを感じたんです。その時、幸せは良い家に住むかどうかではなく、その中に住んでいる人の心の状態に関係すると考えるようになりました。

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日下部:私も幼い時に母が自ら命を絶ち、住まいを転々としていました。それまでの金銭的に恵まれていた生活が一転したのですが、友人知人に支えられながら父が上手に母役もこなしてくれたおかげで、貧しいながら幸せな暮らしを送ることができました。その頃からずっと、幸せとお金と家族や仲間の関係が、私の根っこのテーマになっています。

──めいでの事業が広がっていく中で、二人が仕事の中で幸せを感じる時はどんな時ですか?

扇沢:めいちゃんちでは定期的に住人が集まって食事会をするんですが、その時に住人の楽しそうな顔を見た時ですかね。また、最近ではめいちゃんちを出たメンバーと再会した際に、「めいちゃんちでの時間が今の人生にどんな影響を与えているのか」を聞くことがよくあって、自分たちの想像以上に生活の中で影響が与えられていて逆に驚かされています。

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日下部:皆との何気ない日常を笑って過ごしている時が一番幸せです。きっとお互いそう思ってるんだけど、お酒が入っていないと恥ずかしくて言い合えない感じも含めて(笑)。お家が増えれば一緒に住めない住人も出てくるのですが、それでも街中でたまたま働いている姿を目撃して、その偶然にお互いすごく嬉しくなったりして。頑張っている姿にやる気と元気をもらいます。

SNSをやっておらず共通の友人もいないような住人とそういう関係になれた時には、まだまだ出会っていない未来の住人や仲間に想いを馳せて、1ヶ月くらいずっと幸せ気分が続いたりもします。

『私たちの仕事は不動産業ではなく大家業なんです』

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──最後に、幸せな暮らしや働き方を創造している二人が考える、仕事と暮らしのかたちとはどんなものなのでしょうか?

扇沢:事業はシェアハウス以外にも増えてきているのですが、常に「仕事と暮らしの充実」というテーマを持って仕事をしています。そんな中で起業してから出会ったのが「地域社会圏」という構想でした。「職場」と「住居」を離して持つのではなく、職住一体で尚且つ、双方に配慮が行き届いた生活のかたちを作っていければと思っています。「REDIY」や「京都物語商店」も、そんな暮らしへのヒントになればと考えています。

日下部:私たちはその暮らしの中で、ただ物件を条件に合わせて貸すだけの「不動産業」ではなく、住んだ人が自分の仕事や暮らしを好きになれるよう寄り添える「大家業」をしていきたいと思っています。自分たちが欲しい暮らしをシェアしていくイメージで、ピンの時は個人に向けた暮らしを、夫婦になったら夫婦に向けた暮らしを、子供ができたら子育て世代に向けた暮らしを提供していくことになると思います。

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二人の手がける暮らしの空間はどれもわくわくさせるものばかり、「人」が「主人(あるじ)」となる住まいの中で、どう暮らしを色付けて行くことができるのか。これからもめいの活躍に目が離せません。

「仕事と暮らしの充実」を考える株式会社めいが提案する「働き方、暮らし方」は「REDIY編」「京都物語商店編」にて。

株式会社めい


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