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父と息子の絆を描いた『幸せのちから』で世界中の映画ファンを涙させたガブリエレ・ムッチーノ監督から、新たな感動作が届きました。

映画『パパが遺した物語』の舞台はニューヨーク。交通事故で妻を亡くした小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)と幼い娘ケイティ(カイリー・ロジャーズ)の日々が、過去のトラウマにより人と深い関係を築くことができない25年後のケイティ(アマンダ・セイフライド)の姿と交差して、時を越えた父娘の絆が描かれています。

ルーミーではイタリア出身のムッチーノ監督に電話インタビューを行い、映画の見どころや制作秘話をたっぷりとうかがいました。劇中からの名シーンを交えてお楽しみください。

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──父と娘のかけがえのない絆を描いた今作から、観客は多くのことを感じるのではないかと思います。監督はブラッド・デッシュが書いた脚本のどこにひかれましたか?

これは人生について語る本のような映画です。人生にはさまざまなニュアンスや光と影がありますが、この脚本は終始一貫して、いろんな角度から眺められるようなものだったので、あらゆる視点から人生を描けるのではないかと思いました。2時間の中で人生の持つ光や影、悲しみや苦しみなど、登場人物のさまざまな側面を見せられるのではないかと。

──ストーリーはもちろん、キャスティングも素晴らしかったです。父親役のラッセル・クロウをキャスティングした理由は? 彼は脚本を読んで号泣したそうですね。

ラッセル・クロウは最初に頭に浮かんだ名前でした。最初はスケジュールが合わなかったのですが、脚本を読んだラッセルが、なんとか都合をつけてこの映画に出演したいと連絡してくれました。彼は強靭さと繊細さを兼ね備えた人で、プライベートでもまさにその通りの人です。強靭であると共に、心が広くて寛大なところがある。この二面性こそが、今作の魅力ではないかと思います。

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──ラッセルと子役のカイリー・ロジャーズが演じる父娘のシーンは、観ていて心が温かくなりました。現場での2人の様子はいかがでしたか?

この2人は素晴らしくて、撮影現場でも本当の父娘のように過ごしていました。2人の間にある種の化学反応が起きて、特別な関係性が築かれたのだと思います。

──撮影中に印象に残っている思い出はありますか?

ケイティの機嫌を直すために、ジェイクが服のジッパーを開けるパントマイムをして笑わせるシーンです。実は現場でラッセルがカイリーのパーカーを脱がせてあげていたら、ジッパーがひっかかってしまうという可愛らしいハプニングがあったんです。思いがけない収穫として、そのときのことを盛り込んだのですが、とても可愛らしいシーンとなりました。



──劇中で父娘が歌う曲にカーペンターズの「Close To You」を選んだ経緯は?

ラッセルのアイデアだったのですが、聴いてすぐに気に入りました。イントロがなくてすぐに歌が始まる部分がとても良いなと思ったし、しかもその歌が美しい。また、西洋の方にとっては誰もが知っているラブソングでもあるし、歌詞もすごく良いということもあって選びました。

──大人になったケイティは心に深いトラウマを抱えています。演じる上で、アマンダにはどのような話をしましたか?

監督としての使命というのは、全てのキャストが役を演じる上での感情をギリギリまでもっていけるようにしていくことだと思っています。アマンダが演じるケイティは自傷的な傾向がある女性ではあるものの、観客の目にはどこか愛すべき人物として映らなければならないという難しい役です。しかも、彼女の心の軌跡が観客にも伝わるように描く必要があり、撮影中はそういったところをディレクションしました。

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──監督自身は今作からどのようなことを感じましたか?

この作品では、父親である自分や自分の子供たちを育てていくこと、共に歩んでいくことについて、とてもよく考えました。それから、今の自分の良いところ、悪いところをひっくるめて、それを形作ってきたものは何だろうということも多く考えました。

私たちの行動というのは、その95パーセントが潜在意識によって決まると言われています。4歳くらいの頃に言われた言葉が、40歳になった時の行動のきっかけになったりする。そのような幼少期の出来事が大人になってから与える影響についてなどを考えました。

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──今後は映画製作を通して、どのようなことを伝えていきたいですか?

人生はひとつの映画では語りきれないものですので、常に映画を通じて人生を語りたいと思っています。人生にはいろいろな落とし穴があって、辛いことがあっても、立ち上がる力を見つけるのは自分の他にはいないわけです。そこで強くあるためには、アマンダ演じるケイティが劇中で言っているように、“Never Give Up(絶対に諦めないで)”という言葉が大事。そういった人生を描いていきたいと思っています。

自分にとって映画づくりは旅です。映画が公開されるまでの長い旅を、登場人物と共にできるような作品を常に探しています。心を揺さぶる何かと共に、私も成長しながら旅を続けていきたいと思っています。それは一個人としての旅でもあります。

──これから映画を観る日本のファンにメッセージをお願いします。

感動したい! 心を揺さぶられる体験をしたい! と思っている方にはピッタリの映画だと思います。また、『幸せのちから』を気に入ってくださったファンの方にはぜひ観てほしいし、きっと気に入ってくれると思います。複雑であると同時にシンプルな物語でもあるので、日本のお客さんがどんな反応をするのかワクワクしています。

パパが遺した物語
監督:ガブリエレ・ムッチーノ『幸せのちから』
出演:ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、アーロン・ポール、クワベンジャネ・ウォレス、ダイアン・クルーガー、ジェーン・フォンダ、オクタヴィア・スペンサー
提供:ギャガ、読売新聞社
配給:ギャガ
©2014 FATHERS & DAUGHTERS NEVADA, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
10月3日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他全国ロードショー

パパが遺した物語』[ギャガ]

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