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6月に開催されたフランス映画祭2015のオープニング作品に選出され、見事観客賞を受賞した映画『エール!』。2014年にフランスで公開されるやいなや、4週連続1位を獲得、12週連続でトップ10入りを果たし、750万人が笑って涙した話題作が、10月31日に全国公開となります。

フランスの田舎町を舞台に、酪農をしながら仲良く暮らすベリエ家の日常が描かれた今作。唯一他の家族と違うのは、主人公の女子高生ポーラ以外、両親も弟も耳が聴こえないのです。

ある日、その歌の才能を認められ、音楽教師からパリにある音楽学校のオーディションを受けることを勧められるポーラ。両親はずっと一緒にいられると思っていた娘の告白に戸惑い、ポーラは家族を置いてはいけない気持ちと、自分の夢を叶えたいという気持ちの狭間で葛藤します。

ポーラの置かれている環境を考えると、重くダークなストーリーを想像するかもしれませんが、「ただ脚本がずっしり心に響いたんだ」というエリック・ラルティゴ監督は、このシリアスになりそうなテーマを明るくコミカルに、そして感動的に作り上げました。

「家族というテーマは普遍だし、既に何千もの映画の中で同じテーマが扱われているよね。家庭では、何もかもがむき出しに近い状態にあるという点に惹かれるんだ。そこが面白いと思うし、原始的で動物的な感情がたまらなくいいよね。笑いあり涙ありで」と監督。

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「家族が抱える真実に自分が向き合わなければならないという不公平さ。監督として僕は、こういったあらゆる感情の中から一つを選ばなきゃいけない、というのは好きじゃないんだ。僕はドラマと同じくらいにコメディも大好きで、実際の人生でもこの二つの要素を混ぜ合わせるのが何よりも好きなんだ。コミカルだったり不条理でバカげた状況から、ドラマチックな状況が生まれるものだからね」

「この物語で僕が楽しいと思ったのは、そのうち“普通って何?”と思うようになる点なんだ。僕たちは、他人の視線が『普通』と『普通じゃない』ことを決めるということをよくわかっているよね。みんな先入観を持ったり、間違った方向に進んでしまうある種の傾向に囚われるという才能がある。この作品で、僕は聴覚障がい者の他人との関わり方が僕たちと全く違う、という点を学んだんだよ」と自身の考えを語っています。

映画初出演にして主演の座を射止めたのは、女優・歌手のルアンヌ・エメラ。人気オーディション番組で注目を集め、今作の主役に抜擢されました。セザール賞、リュミエール賞で最優秀新女優賞を受賞するなど、今フランスで最も注目を集めるニューカマーのさわやかな存在感に注目です。

エール!
監督:エリック・ラルティゴ『プレイヤー』
出演:ルアンヌ・エメラ(新人)、カリン・ヴィアール、フランソワ・ダミアン、エリック・エルモスニーノほか
配給・提供:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
©2014-Jerico-Mars Films-France 2 Cinéma-Quarante 12 Films-VendÔme Production-Nexus Factory-Umedia
2015年10月31日(土)新宿バルト9他全国ロードショー

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