本質を突いた言葉には「力」が宿ります。本日ご紹介する言葉は、

Think different.

この言葉は、多くの問題をかかえ傾きつつあった会社が、自分たちのブランドを見つめ直すときに生まれた言葉です。会社の歩むべき未来を示し、社員たちの士気を高め、世界中の人々にインスピレーションを与えた「魔法の言葉」として、いまも語り継がれています。

パワーポイントを使って何ページも資料をつくるより、たった一言、本質をついた一言さえあれば、すべてを伝えることができる。そう証明した言葉といってもいいかもしれません。

勘のいい人なら「ああ、あの会社のことだな…」と、すでに気づいていると思いますが、これまで聞いたことがなかったという人は、ちょっとしたクイズだと思ってどの会社のことか考えてみてください。

ヒントは、この会社を設立した“ある男”は、以下の人物たちと共通するところがあります。

0911_001

youtube

20世紀最大の物理学者、アルベルト・アインシュタイン。

0911_002

allaboutjazz

半世紀以上にわたり多くの人々に影響を与えている、ボブ・デュラン。

0911_003

billboard

アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者、マーティン・ルーサー・キング。

0911_004

scienceblogs

ビートルズのメンバーのひとり、ジョン・レノン。

0911_005

booyorkcity

伝説のプロボクサー、モハメド・アリ。

0911_006

art-sheep

芸術界の巨匠、パブロ・ピカソ。

彼らと共通点の多い“ある男”は、傾きかけていた会社を立て直すため、自分たちのブランドの価値を、世間にどのように伝えるかを考えました。そして、アメリカの広告代理店 TBWA\CHIAT\DAY と8週間をかけ、ひとつの素晴らしいキャンペーンをつくりあげます。

1997年9月23日。彼は、そのキャンペーンの狙いを役員やマネージャーたちの前でプレゼンテーションをします。マーケティングの重要性、この会社が持っている価値を丁寧に説明し、最後にこのように語りかけます。

キャンペーンのテーマは「Think different.」。人とは違う考えかたを持ち、世界を進歩させた人々を称賛するものだ。この広告は私たちが何者であるかを表し、会社の魂に触れるものになっている。

それでは完成したCMを見てもらおう。みんなも僕と同じように感じてくれると嬉しいんだけど…。

(from “Think Different”- Internal Meeting on Youtube)

そのあと、スクリーンに映し出された映像がこちら。日本語字幕付きバージョンをご覧ください。

もうお分かりですよね?

その会社の名は、Apple。そして、社内向けにプレゼンテーションをしていた男の名は、

0911_007

9to5mac

2011年10月にこの世を去った、若き日のスティーブ・ジョブズです。

制作された映像では、次のような文章が語られています。

Here’s to the crazy ones.

The misfits.
The rebels.
The troublemakers.
The round pegs in the square holes.

The ones who see things differently.
They’re not fond of rules.
And they have no respect for the status quo.
You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them.
About the only thing you can’t do is ignore them.
Because they change things.
They push the human race forward.
And while some may see them as the crazy ones,

we see genius.

Because the people who are crazy enough to think
they can change the world are the ones who do.

クレージーな人たちがいる。

反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に丸い杭を打ち込むように、
物事をまるで違う目で見る人たち。

彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心を打たれる人がいる。
反対する人も、称賛する人もけなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは誰にもできない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。

彼らは人間を前進させた。
彼らはクレージーと言われるが、
私たちは天才だと思う。

自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、
本当に世界を変えているのだから。

なんとも心動かされる言葉の数々。

Appleのキャンペーンとはいえ、スティーブ・ジョブズのことを語っているような言葉が並んでいます。

そして、これらの文章を一言で表したものが、

Think different.

というコピーになるわけです。

いまの現状をすこしでも良くしたい、一歩外に踏み出す勇気が欲しい。そんな人はもう一度、このCMの言葉を読み返してみてはいかがですか?

この記事を気にいったらいいね!しよう

ROOMIE(ルーミー)の最新情報をお届けします。

あわせて読みたい

powered by cxense