何をやってもうまくいかないし、すべてを失ってしまった気分。どん底の日々から人生をリセットしたい時、あなたならどうしますか?

最愛の母の死に耐えられず、優しい夫を裏切って薬と男に溺れ、結婚生活も破綻…公開中の映画『わたしに会うまでの1600キロ』の主人公シェリルは、まさにどん底の日々を過ごしていました。

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ボロボロになった彼女が選んだのは、アメリカ西海岸を南北に横断する自然歩道、パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)。全くの初心者でトレーニングさえ受けていないのに、1600キロの山道と砂漠を踏破するという無謀な旅に出たのです。

映画はPCTを歩くシェリルの旅を、彼女の脳裏に浮かぶ過去のさまざまな出来事とともに描いていきます。

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“自分探しの旅”と言えば聞こえはいいけれど、PCTの旅は生易しいものではありません。さらに、出発前はバックパックに荷物を詰め込み過ぎて立ち上がれず、スタートしてすぐに「バカなことをした」と後悔するシェリルは、怖がりで不器用で失敗だらけ。

でも、だからこそ彼女の旅が気になるし、最後まで一緒に歩きたくなるのかもしれません。

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主演を務めたのは、実話である原作を読んで映画化を熱望したリース・ウィザースプーン。優等生ばかり演じてきた彼女が、心身ともに丸裸になってシェリル役に挑みました。今年のアカデミー賞では母親役のローラ・ダーンとともに、主演女優賞と助演女優賞でダブルノミネートを果たしています。

監督は『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。自然光の中で、手持ちのデジタルカメラで撮影された映像を通して、美しくも厳しい大自然を一歩ずつ前に進むシェリルの姿を見つめました。

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ちなみにこの記事のタイトルは、シェリルがトレイル沿いの登録簿に書き残したエミリー・ディキンソンによる言葉。詩人や作家、アーティストによる言葉の数々が、旅を通して彼女に寄り添います。

シェリルと一緒にたどり着いた先で心の中に見えたもの。映画を観終わってからもじっくりと考えたい作品です。

わたしに会うまでの1600キロ
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
脚本:ニック・ホーンビィ
原作:シェリル・ストレイド
撮影:イヴ・ベランジェ
音楽:スーザン・ジェイコブス
キャスト:リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン、トーマス・サドスキー
配給:20世紀フォックス映画
© 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開中

わたしに会うまでの1600キロ』[20世紀フォックス映画]

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