この秋は魅力的なアートイベントが目白押しです。
中でも注目なのが、東京と神戸の二都市で開催される「TodaysArt」。このイベントは2005年にオランダのデン・バーグで誕生した先端アートの祭典で、本国オランダでは世界25ヶ国から300名以上の映像・音楽・デザイン・建築・先端技術などのアーティストが参加します。
毎年9月に開催され、今年で11年目となる「TodaysArt」。
東京と神戸で開催される今回は、オランダ、米国、英国、フランス、ドイツ、カナダ、イタリア、ベルギー、韓国、日本の10ヶ国から選りすぐられた30組以上のアーティストが参加してライブパフォーマンスや作品展示を行います。
会場では目を奪われる、とても刺激的な最先端のアート作品が公開されます。その一部をご紹介します。
精密にコントロールされたプロジェクションとミラーの反射により、空気中に無数の光線を交差させ世界中のアート・フェスティバルで絶賛されているKimchi&Chipsの「LIGHT BARRIER 2nd EDITION」。
緻密な計算によって垂直に張り巡らされたストリングスに、音響とシンクロさせた光の線が照射されることによって作り出される幻想的な空間アート作品「Plane Scape」(Wolfgang Bittner+ Lyndsey Housden+ Yoko Seyama + Jeroen Uyttendaele)。
複数のバイブレータが仕込まれたオリジナル・スーツと、淡い光だけを知覚できるフェイス・ギアを身にまとい、音と光がちりばめられた暗闇の空間を一本のガイド・ストリングスだけを頼りに動き漂う体験型メディア・アート作品「iLinx」(Chris Salter + TeZ+ Valerie Lamontagne)。
池田亮司のコンサート・ピース制作への参加でも知られる平川紀道氏のオーディオビジュアルインスタレーション新作「the indivisible (prototype no.1)」。
Nonotakによる本邦初公開となる代名詞的なインスタレーション作品の最新版「DAYDREAM v4」。
また、現代のエレクトリック・ミュージックに多大な影響を与え、テクノ・ミュージックの始祖の1人とされるMorton Subotnickと映像作家Lillevanによる日本初公演が行われます。
ほかには、各界で活躍するクリエイターやアーティストによるシンポジウムやワークショップ、大友良英ら出演の「フェスティバルFUKUSHIMA!」とのコラボレーション企画 「納涼盆踊り」など魅力的なプログラムがたくさん。
来年はメキシコ・シティやデトロイト、リオ・デ・ジャネイロでの開催も決定している「TodaysArt」。
世界で活躍するアーティストが生み出す、最先端のアートやカルチャーに触れられる年に1回の大イベントです。刺激たっぷりの空間にぜひ足を運んでみてください。
「TodaysArt.JP 2015 TOKYO」
会期:2015年9月5日(土)~9月13日(日)
会場:天王州アイル 各特設会場 (東京都品川区東品川)
開催時間:作品展示各日11:00~20:00(最終日は17:00まで)
*ライブパフォーマンス・ワークショップ・シンポジウムはイベントにより異なります。「TodaysArt.JP 2015 KOBE」
会期:2015年9月19日(土)~ 9月23日(日)
会場:神戸アートビレッジセンター (兵庫県神戸市兵庫区新開地5丁目3−14)
開催時間:作品展示各日10:00~22:00 (最終日は17:00まで)